3月も残り少なくなり、春が近付いてきました。
先日の春分の日に合わせて、春らしいこちらの絵をアップしようと
思ってたのですが、間に合わなかったので本日アップします。
前回の記事でお知らせしたとおり、4月の個展はなくなりましたが、
せっかくコンセプトやタイトルを決めたり、DMも準備してたので、
昇華させる為に、こちらで一部備忘録として残しておきます。
展示用に描いた新作で、アニエス・ヴァルダの「幸福」のワンシーンを
描いた作品 (トリミング) で、花や花柄モチーフの映像美が印象的で、
花をテーマにした展示のイメージにマッチして描いた1枚です。
暖色系の花柄ワンピースに同柄のヘアバンド、花束を抱えたヒロイン、
愛する夫と可愛い子供たちとピクニックに訪れた自然豊かな公園での
幸せなひとときを過ごすシーンです。
が、とんでもない出来事が起こり、タイトルと相反する展開となる、
アニエスらしいシニカルな作品です。
展示タイトルはいつも悩むので、今回も決まるまで結構時間がかかりました。
春を感じさせる展示にしたくて、春、花、そよ風…など色々なワードを
ピックアップして、春と青春を意味する「spring」或いはフランス語で
「printemps」にしようかなと思いましたが、花をモチーフにした作品が
多めだったので、シンプルにフランス語で花= 'Les Fleurs' に決定。
こちらは、印刷予定で用意していた幻のDM。
またいつか別の展示の時にそのまま使うかもしれませんが。。
以前描いた映画「ミッド・サマー」の花に囲まれたヒロインのダニー
(フローレンス・ピュー) のイラストを元にアレンジしたデザインです。
「幸福」も「ミッド・サマー」も、ビジュアルは美しい映画ですが、
どちらも恐怖を内包した作品です。
個展タイトルを決める時に 'Les fleurs' で検索してたらヒットした
ミニー・リパートンのこのタイトルの曲。
タイトルは知らなかったけれど聴いたことのある曲でした。
リパートンと言えば、誰もが聴いたことのある名曲 'Loving you' が
小鳥のさえずりのような爽やかな歌声で印象的ですが、
のびやかで美しい歌声とノスタルジックな曲調でこの曲も素敵。
オフィシャル動画ではないので、オリジナル映像でないと思いますが、
色々な花が咲く少しサブリミナルっぽい雰囲気の映像もいい感じ。
ちなみにタイトルはフランス語なのに、歌詞は全て英語なのが謎。
黒人シンガーにしては珍しく、パワフルなソウルフル系ではなく、
透き通ったウィスパー系の声が可愛くて好き。
他の曲のPVも聴いてみたら、'inside my love' もタランティーノの
「ジャッキー・ブラウン」のサントラに入ってた曲でした。
メランコリックで切ないメロディが良いです♪