吉胡貝塚を後にして、今日の昼食場所、竹輪製造会社が経する

竹輪茶屋さんで竹輪御膳。

 

ご飯は豊川稲荷寿司が三個もついていました。

画面右側の四角い器の中の緑色の物はミニカップに入った静岡県産のワサビ漬け。

ここはやはり愛知と静岡の境目の地域。

 

売店では清酒「徳川家康」発見!「どうする家康」のロゴがついてますね。

 

昼食後は名古屋市に。

南山大学人類学博物館を見学。

 

 人類学だから、縄文人だけではなく人類の進化や文化など、

「文化を持つ人間」のすべてを研究対象とする学問で、

ここの博物館では東南アジアの文物も展示されています。

しかも手でじかに触っても良いのです。

 

上の写真。

ドイツで発掘された約70万年前の原人(ヒトの祖先)が使っていた石器。

ドイツならハイデルベルク人?

人類学と考古学はある時期までは同一学問になりますね。

上の写真。

 右側の小さいのはこれでも土偶。

トルソー(イタリア語で胴体の意味)と言われるもので、

頭と手足が無い。

 初期の人間の造形感覚は胴体だけの表現なんでしょうね。

(因みに美術面での胴体だけの彫刻は近代になってから。

衣料品売り場で見かける頭と手足の無いマネキン人形もトルソーと言います)

 

 そのうちに人類は、頭や手足を付けた方が表情が豊かになると気づいたのでしょう。

手先や脳や美的感覚が発達したのですね。

 

数々の縄文土器。

日本の土器の芸術性の高さはヨーロッパの芸術家たちに称賛されています。

上の写真。

首飾りではなく、東南アジアの背中飾り。

銀製で、毛抜きや爪切りが付いているのもあります。

 

上の写真。

見学記念に戴いたファイルと絵葉書。

ファイルの裏には南山大学の人類学博物館のポリシーが

日本語と点字で書かれています。

 

 それによると、「人類学・考古学を始めとした

人文諸学の学術研究の成果を全ての人と分かち合い、

それを通して人類の多様性を尊重しながら、南山大学の教育モットーである

【人間の尊厳のために】を実践する博物館です。

 また、大学博物館として、大学と社会をつなぐ役割を果たし、そして、

収蔵・管理する学術資料の研究を通して、学術研究の将来に向けた新たな展望を

構築する努力をしていきます」

 私たちが目指すのは「すべての人の好奇心のための博物館」です。

よって、入館料無料で見学できます。

 

 土の中から出て来るものは何にでも興味を示す

戦国時代の魔女には、ワンダーランドの博物館でした。

(続く)