中国地方の有名戦国大名と言えば、毛利元就とその子たちだが、

彼らは当時としてはおとなしいほうである。

 

 その一方、備前岡山の一角を治める浦上家の家臣であった

宇喜多能家(うきたよしいえ)の孫・宇喜多直家は暗殺大名として知られる。

 斎藤道三、松永久秀と並び戦国三梟雄(きょうゆう)の一人である。

 

 本書はその直家を主人公に、彼の生い立ちから

策謀と暗殺のダークヒーローとなるまでの過程を、

端折りながらも描いた第1巻。