9月29日、公開初日の1番に観てきました。

 

 防衛省、海上自衛隊の全面協力により、邦画では初めて実物潜水艦を撮影に使用した。

 

 海上自衛隊(略して海自)の潜水艦が米原子力潜水艦(略して原潜)と衝突事故を起こした。

海自の潜水艦は圧潰水深まで到達した。ソナーは圧潰音を感知した。

艦長の海江田四郎(大沢たかお)以下、76名死亡が報じられた。

 

 海江田のかつての部下だった深町(玉木宏)は、海江田の死を信じられず、

ソナー担当者に音声解析を依頼した。

 その結果、沈没前に海上に浮上し、ハッチを開ける音を探知した。

 海江田以下76名は全員無事だった。

 

 実はこの事故は日米の「シーバット計画」に基づく偽装であり、

高性能原潜「シーバット」に海江田以下76名を乗務させるものだった。

 

 米第7艦隊所属となったシーバットの艦長は海江田。

ところが彼は「最終点検整備は我々が確認」と米側に告げ、

密かに核ミサイルを搭載した。

 

 シーバットはそのまま逃亡。

海江田は「独立戦闘国家やまと」の建国を全世界に宣言した。

テロか?反逆か?

米太平洋艦隊はシーバットの撃沈を図り、日本側は深町を艦長とする「たつなみ」に

捕獲を命じた。

 

 高性能原潜シーバットをディーゼル艦「たつなみ」が捕獲出来るはずはない。

深町はゴムボートでシーバットに乗り込み、海江田と交渉にあたるが、

「戦争のない世界、地球が一つの国家となる」理想を掲げる海江田とは折り合わない。

 

海江田は日本国と軍事同盟を結ぼうとしていた。

 

 潜水艦同士の接触やミサイルバトル、空母ロナルド・レーガンも参入し、

空からも攻撃。

ハラハラ、ドキドキ、実にエキサイティング。

 

 大沢たかおと米側の会話は迫力に満ちて、臨場感たっぷり。

大沢の英語はthの発音がキレイだった。練習したんだろうね。

 

 互いに核をもち、抑止力にしている現代。

非核三原則の日本は、アメリカの核の傘の中に入らざるをえない。

 

 北朝鮮のミサイル発射が続き、某国のP大統領は核の使用をほのめかす。

 

 これからの世界はどうなるのだろう。

そんなことを考えさせられる作品である。