地方から上京し、放送技術関係の専門学校で勉強するため、

アパートで一人暮らしをすることになった伊藤美菜。

 

 引っ越し荷物を全部解くより先に隣室に挨拶に行った美菜は、長身でハンサム、バリトンの青年に驚く。

 

 雄也という住人の玄関に落ちていた物を美菜は口紅かと思う。雄也とのロマンスを夢想し、実際に淡い恋心を抱く。

 

 一方、雄也は玄関に落ちていた物を美菜に見られたことで動揺する。それは銃弾であった。

 

 美菜の周りで起こる殺人。雄也の犯行だろうか。

 

 302ページを読まなくても、日本語文法知ってる人なら”表題だけ”で誰が犯人かすぐ解りますよ。

 

 藤崎翔お得意の逆転劇を読み慣れ、そのテクニックを分析してしまった魔女は、最初から犯人を言い当ててしまったが作家独特のユーモアや表現力には思わず笑ってしまった。