フジコ・ヘミングさんがお亡くなりになった。
コンサートには、何度か伺ったり、
何か、自分に情熱なモードが薄れている時、
CDでの音源をずっと聴いていました。
お目にかかったのは、2回ほど。
パリのマレにあるカフェで、友人が紹介して下さったのと、
あとは、テレビで1度。
フジコさんの事を思う事は、皆さまご存知。とても苦労をなさってきた人生であった事と、
同時に、
とても自由でいらした。
動物と、絵と、菜食と、タバコと、フジコさんにしか選べない服。
マレでお会いした時は、留袖をコートにしていたの。
肘をついて、お茶を飲みながら、ずっとタバコを吸っていて、
その時も、テレビの時も仰っていたのは、
(多分、フジコさんの中で、パリの時とテレビの時の私は🟰ではなかったのかも。)
独特な低くてまったりとした重たい声で、
「あのね、私が好きなシャンソンはね。
「聞かせてよ愛の言葉を」っていう曲なのよ」
と、ワクワクもしてない風だったけれど、
「parlez-moi d’amour・・・」とモソッと歌われていたのを私は忘れない。
自由なフジコさんは、世界あちこちにアパルトマンをもっていたそうだけど、
やっと、これで、本当に自由に好きなところに行けるんだなと、、、
今、こうして私は文章を書きながら、フジコさんのCDを聴いていたら、
重めの赤ワインと、癖のつよいチーズと、バターをたくさんつけた固めのパンが食べたくなって、
今からスーパーにいこうか、今日はこのままゆっくりしようか、とてもとても迷ってる午後8時。
フジコさん、やすらかに、、、