寺山修司”さらば、映画よ”を読んでみた。
この10年、最強プラネタリウム&宇宙食堂の台本しか読んでいないことに気付いた。
他の人の台本てどんな書き方してたっけ、と思い出してもさっぱり見当も付かず、困っていたら、、
寺山修司のファンの、友達のお母さんに戯曲集&最近のとある映画の台本(ばれたらやばいので内緒)を借りてきた。
現代の演劇界に多大な影響を与えた人。らしい。なにしろ僕が生まれる前から活動していた人なのでリアルタイムでは全く通っていないのだ。。
寺山修司は、特に舞台の使い方、芝居のあり方、見せ方、感じさせ方など、あらゆる実験を尽くし、60年代~83年の亡くなるまで時代を作っただけでなく、多くのフォロアーを生み出した。
さらば、映画よ は、淡々と二人のおかま男性カップルのやりとりの後、怒らせる、というテーマに移り、ではみんなを怒らそう、と、ボールを客席に蹴り込んで、客席が騒然として、幕を閉じる。
そして、セリフのやりとりは、時として文学的だ。
現代に受け入れられるかどうかは、わからない。だが、現代の若い演劇人にとって、寺山はどう評価されているのだろうか??
日本語がわからない外人が寺山の芝居を見て評価する。
寺山修司がいなかったら、現代の演劇界は全く違ったベクトルに向かっていたように思える。
戯曲集を、もっと読むことにしてみる。
M国・ヒップホップとのコラボ
昨日、来日中のM国女優人気No.1の子とヒップホップ人気No.1の、、、
名前の発音が良くわからない人たちと何故かタイ料理屋で会合。
女優は街中至る所に、広告でお目にかかる子。
ラッパーはM国初のヒップホッパー。先駆者でもある。。
来年、ギター&三味線の音緒と、M国民族音楽+ラップ(?)みたいなことをやりにその国の首都へ行ってきます。レコーディング&ライブ。
多分日本・M国友好なんとか、みたいなコンサートをすると思います。
面白かったのは、タイ人の店員と日本在住M国人のその芸能人の世話役が日本語で会話していたこと。
そして、俺とその芸能人は英語で会話していたのに、つい間違ってインドネシア語が俺の口から出るわで、久々に日本ぽくないディナーでした♪
トラ・トラ・トラ!&John Lennon
12月8日は、トラ・トラ・トラ。真珠湾攻撃の日。
太平洋戦争が始まった日。
Remember Pearl Harbor!!
とワイキキビーチで叫んで、一体何人が反応するのか、、
60年以上も前の出来事。
昔は関連映画をTVでやっていました。
今は堂なのかな?
そしてJohn Lennonの命日でもあります。
この10年以上すっかりこの日はJohnの命日が12月8日、という風潮に取って代わった様な気がします。
今日は宇宙食堂の会議に参加。
まだ思考回路が演劇人モードが残っているうちにアイディアを出したいな、と思ってます。
音楽とは、芸術という共通項、ロック・ポップミュージックとも、大衆性という共通項がありながらも、方法論や発想もだいぶ違ったりします。
明日はインドネシアン・ミュージックの紹介イベントなので、明後日からまた考えようかな。。
セッションライブ&Birthday
来ていただいたみなさん、ありがとうございました。
物凄くラフな行き当たりばったりセッションライブ。
レギュラーのムサコ在住ミュージシャン&ロックの友達、音緒、琵琶・バイオリン・果物屋のせがれ等、超バラエティに富んだ、何の集まりなのか不明なところが楽しかったです。
ムサコ・ミュージシャンの活性化が目的で始まったこの企画。
すっかり仲間と遊ぶ場になってきました♪
宇宙食堂の仲間も来てくれたので、銀河系ホームレスの「星の花束」をギター独奏で挑戦。
考えてみたら、芝居の曲にギターを入れることはあっても、芝居曲自体をギターで弾くのって、なんと初めてのことでした。。。
昼間に思い立って、ギターでどう弾くんだろうとセルフ・コピーしてみたら、あ~こんなコード進行なんだ、と初めて知りました。(笑)
プレゼントもいっぱい頂いてスペシャル・バースデーとなりました!
テリマカシ。
レコーディング月間!
宇宙食堂の公演が終わって10日。ようやく正常な日々が戻ってきました。
公演終了後も、販売用CDを作ったり、頭の中をなんだか公演とは無関係な物語・セリフが行き交って、どうにかなっちゃったのか?俺、、と心配していましたが、すでに本業が大忙しモードで再開しています。。
音緒のレコーディング、12月7日のセッションライブ、9日のインドネシア音楽ガイダンス(共にムサコAgain)、様々なプレゼン資料製作。。
年末・年始も関係ない、、、というのは嫌なので年内中に全て終わらせたいなぁ。。。
能のルーツ・地歌舞を見た。
青山能楽堂じゃなくて能楽研究所という所で。
演奏はガムランぽい創作楽器、鼓、琵琶。
いよ~ カン!
びび~~ん
みたいな音楽。
能面を付けた妖しげな舞とは違い、女性が超スロー&絶妙で微妙な動きで舞う。
なんでも、CGなどを使った地歌舞は初の試みという。
昔の日本人は、これを見て感動・喜びを得ていたとするならば、現代に生きる我々のスピード感、特に東京の速度は、異常に速い時間軸を持っていると言わなくてはならない。。
こうした伝統芸能が、主流になることは今後無いと思われるが、息を絶やさないように頑張って続けて欲しい願うと共に一般人にも理解できるような普及活動をしてほしい。
ともあれ貴重なものを見れた有意義な時間だった。。。
そしてその後高校の同級生たちに合流。六本木で、終電諦めて、誰も腹へっていないのにラーメンで締めくくる。
おなかいっぱい。。。
演劇ってなんだろう。その2 お芝居の特性
今度は規模、形態について考えてみる。(これ、考えながら書いているので考え違い、間違いもあると思う。ちなみに音楽製作作業の待ち時間に書いているため、途中途中文調が変わる恐れアリ。。)
宇宙食堂の芝居の規模は、音楽にたとえると大編成オーケストラ、というよりもオペラやミュージカルのよう。音だけでなく、ストーリー、歌、衣装、照明など、多岐にわたった念密さ、華やかさが必要不可欠な要素になっている総合芸術。
では弾き語りだったり、ギターソロ、ピアノ独奏は、演劇にたとえるとなんだろう。
さしずめ一人芝居といったところか、、
ストリートではなく、コンサートホールでのピアノ独奏、ライブハウスでのギターソロは、劇場等小屋で行われるような一人芝居。
では、ストリートでの一人芝居、複数人数による芝居は成り立つのだろうか。
音楽と違い、観客の途中参加が難しいストーリーのある芝居は、路上では不向きといえる。
音楽と違い、断片だけ、または途中からを見て判断が出来ないため、最初から観客には芝居を見てもらう、という行為を準備してもらわなくてはいけない。
ここに、音楽と芝居の決定的違いがあり、芝居にとっての不利な面も内在する。
ただし、逆に言えば、音楽のその気軽さが芝居には無い代わりに、イベント感を常に伴った時間芸術ともいえる。
芝居には、観客に観劇をするという行為を準備させる必要がある芸術なのだ。
如何に役者・劇団の有名さ・信頼感、フライヤーの重要性、演目タイトル・キャッチコピーの重要性があるかがここで判る。。
芝居を見に行くということを決定させるまでの道のりは簡単ではない。。。
また、上映時間2時間、そして劇場までの道のり・時間を考えると、距離・料金に違いがあるが、例えば片道1時間、500円、観劇に3000円とすると、4時間に4000円をお芝居に費やすことになる。
では、その演劇を見に行く=芝居に慣れていない人などの重い腰を上げる、という感覚を無くす為に何が出来るだろうか?
続く
演劇ってなんだろう。1.音楽との比較
元々音楽畑の僕にとって、Rockさえも、パフォーマンスよりも音を追求してきた。
でも、Jimmy Pageのステージングにも憧れた中学生でもあった。
ギターを腰まで下げてRockするあの勇姿はつい真似してしまうほどかっこよく印象的だった。
今でもレスポールを弾く=派手なパフォーマンス と体が勝手に認識している。
出てくる音も、体・腕・腰の動きに呼応する。。
最近始めた音緒、音速珈琲廊ではアコースティック・ギターを弾いている。しかも座って、だ。
ここでは、音に対する情熱を見せているつもりだ。レスポールを持ったときのような派手な動きは当然無い。
出てくる音に躍動感があればいいのだ。
演劇も、音楽のライブと同じで時間の経過を伴う作品だ。
ただし、1曲単位にストーリー性がある音楽とは違い、1時間以上~2時間のストーリーを見せるのが芝居だ。
公演途中にトイレに行く、タバコを吸いに行く、飲みのもを買いに行く、などが出来ないのが演劇。
僕が演劇を好きになった理由は、1列目で見たときの役者の飛び散る汗、つばなどの”Alive”感と共に伝わる情熱だった。
では、映像に納められた演劇を見る場合はどうなんだろう。
宇宙食堂の月面半魚人をYahoo動画で見た。
自分が関わっていたこともあって、当然楽しめたが、初めて見た人にとってはどうなんだろう。
つばは飛んでこない。迫力も生で見るよりも当然物足りない。
すると、なるほど、と判ってくることがある。
ライブでは迫力、人間の持つパワーを感じて受け取れる。
が、映像などパッケージされた場合は、動き・照明・舞台美術などの見た目のよさ、セリフが聞き取れて音楽とマッチした音、そして一番肝心なのは芝居のストーリーが重要になってくる。
それらは、会場の空気感、役者のパワー以上に重要な要素となる。
パッケージにした場合の演劇は、音楽CDとほぼ同じで、演技力・演奏力、レコーディング技術・シューティング技術、物語のよさ・曲のよさが問われる。
そう考えると、お芝居の要素がだいぶ集約されてくる。
1.ストーリーありき
2.それを脚色した脚本、台本
3.それを演じる技術を持った役者たち
4.舞台を華やかにする照明、舞台装置、小道具、そして音楽。
5.それらをまとめる演出家。
どんな前衛演劇でも上記の要素は大小あったとしても、存在する。
これらはとてもオーソドックスで、基本的なことかもしれないが、
すべての要素がある一定レベルを超えているものが、プロフェッショナルと呼ばれるのだろう。
次に、もっと簡素な芝居について考えてみる。。
続く。。。
音緒の奇跡
僕のギターと、三味線の山影匡瑠くんとのDuo 。
20代の時に出会って以来10年以上、お互い全く別の場所にいた。
去年、とある人物に紹介されるも、すぐに あ~!ということになった。
それから数ヶ月を経た4月、財団法人日本民謡協会によるコンテストに出るため二人で集まる。
1回のセッションの後、こきりこ節、ギターのオリジナルチューニングを用いることが決定。
あとは早かった。
数回のリハーサルの後のコンテストで審査員特別賞を頂いて、レパートリーをどんどん増やし今に至る。
人の出会いというものにつくづく驚かされる。
音緒 で曲を作ったり演奏したりしていると、自分はこの為にギターを演っているんだなぁと感じてしまう。
もはやどこに行っても、どんな環境でも演奏できる。とても頼もしい相棒でもあるし、強力な武器を得た!
と、お互いが思っていたら最高だ!!
今年はレコーディング&営業月間。
来年になったら思い切り攻撃的な活動を始めようと思っている。。
曲も聴けるWebサイトにどうぞ!