Q:何故庵治町が「セカチュー」のロケ地に決まったの?

 拙宅(専修院別院)へ香川県詫間町、仁尾町の商工会、青年部の若者二人が訪れて、
「県関係者から聞いた情報では、香川県が東宝映画「セカチュー」のロケ地誘致に成功し、その場所は県西部の荘内半島に決定していると聞かされていました。 にも関わらず実際には庵治町でロケが行われた訳は「あじみなと番所」の親爺さんと「セカチュー」のスタッフの間に何か関係が有ると人づてに聞いたので、本当の処を知りたくてお邪魔しました、、、、、」というのです。

A: 香川県の誘致に応じ、現地視察のため来県した東宝映画の製作スタッフ達を県職員が荘内半島他数ヶ所へ案内したのですが、どの地域も製作映画のイメージに合わず困惑していた時、スタッフの一人が「ウラ屋島」へ行ってみようと言い出したそうです。

 彼が言うには、そこは小さな港町で屋島を背景に沈む夕日がとても素晴らしいと報道関係者から聴いたことがある。又そこには、変わった親爺さんがいて一日一客の予約制で ものすごく大きいタイを一匹丸ごと、地元特有の鍋料理で食べさせるそうです。 
   取りあえずその地域を視察してみようと庵治町に着いた丁度その時刻に、屋島と鬼ヶ島 の間に沈む夕日の素晴らしい景色に遭遇し、その神秘的な美しさと波しづかな入り江の湊町が、映画のイメージにピッタリ合うということでロケ地に決めたそうです。
私は香川県を教育産業(精神産業)の地域にしたいと、学生や企業の新入社員を始め一般の社会人にも正しい日本の伝統文化を伝承する場として、15年前、塩江町に禅堂を建立しました。
又、庵治町ではこの地域の活性化に繋(つな)がるとの想いから、サービス業(料理店)を営んでいます。
日本の原風景が保たれている湊町庵治町を広くセールスアピールするには、地域の特色を生かしたネーミングが大切でありブランド力をつける事で地域間の激しい集客競争に勝てるとの思いから、高松市街から見る屋島を「オモテ屋島」とするなら庵治町サイドから見る屋島を「ウラ屋島」と、30年前から、私一人でよびつづけているのです。
このネーミングを思いついたのは、東京、静岡県側から見る富士山を「オモテ富士」、山梨県側から見る富士山を「ウラ富士」と呼び、また、福島県会津若松市側からは「磐梯山」と呼び、県北部からは「ウラ磐梯」と呼んでいることにヒントを得たのです。
私は講演時等、あらゆる場で、また、メディア関係者が来店した折などに、庵治町の周辺とウラ屋島を背景にした瀬戸内海の景色は広島県の尾道市に勝るとも劣らない映画のロケ地として最適の立地条件を備えていると語り続けているのです。
同じ言を言い続けて30年、やっと「ウラ屋島」が週刊誌などの活字になるようになったのです。まさに信念を持って言い続けた言葉が言霊となって現実になったわけです。