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フィリピンは、人懐こくて底が浅い国と思われているかも知れませんが、それはうわべだけに過ぎなくて、深く知るのは案外に困難なように思えてなりません。

あなたなら、どうお思いになりますか。

私 が初めてセブ島に行ったのは10年以上前ですが、その当時は、今ほどではありませんが既に車社会でした。マクタン島には第一ブリッジしかなくて朝夕の通勤 時間帯には渋滞しました。市内を走っている車は、自家用車のセダンではなくて輸送のトラックとトラックを改造したバスがほとんどでした。フィリピン人がタ クシーに乗ることはありませんでした。携帯を持っているフィリピン人はほとんど居ませんでした。SMシティセブは既にありましたが、買い物というより涼み に来る客がほとんどでした。

あれからセブ島の暮らしと環境は一変してしまいました。世界的な商品流通の波に飲み込まれて、都市型の生活様式が進みましたが、自然環境は見る影もなく後退して、この島は全面的に汚染されてしまいました。

写 真をご覧ください。これは、みんながよく走っているセブ島の幹線道路から一歩中に入ったところの光景です。写真のように人が住んでいる空き地はこんなにゴ ミの山で、しかもこんな状態はいまセブ島中で起きていて、しかもその汚染は幾何級数的に拡大しているのです。

このままだと『夢の島』セブ島は、間もなく『ゴミの島』になってしまうでしょう。

今だにセブ島をリゾート地と思うのは、私たちに昔のイメージが頭の中に残っているからでしょう。しかし、それは幻想にしか過ぎません。幻想を解いて本当のことを見るのは、私たちには勇気がいることのようです。

情報と商品に恵まれた都会生活が快適ですか。自然と環境に恵まれた田舎生活が快適ですか。
私もどちらか選ぶのが難しかったですが、あなたならどうお選びになりますか。