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動物を生きいき飼育することで有名な旭山動物園の西山園長さんは、この度狩猟免許を取得してエゾシカの駆除に手を染めたそうです。

こ れは5/13深夜に放映された地方発NHKドキュメンタリー「園長がハンターになった~格闘する旭山動物園~」で放映されました。その番組の最後で、西山 園長はブログでご自分の苦しい胸の内を語り、「エゾシカは北海道を象徴する素晴らしい動物ですが、増えすぎて、自然の生態系を壊している。樹木を枯らせて しまってリスや鳥が生きられないので」と話しておられました。

しかし、この地球という生態系を壊して、生き物が生きられなくしているその 最大の張本人は人間なのではないでしょうか?増えすぎて調整されなければならない生き物こそ人間です。写真は、バンタヤン島の月夜にバンカーボートで出航 した光景ですが、人類が絶滅してもこの光景は存続するのです。

番組で紹介された小学生を前にしてのディスカッションでも西山園長は、小学 生の質問に対して有りのまま気持ちを答えておられましたが、ミーティングの後の小学生の感想では「駆除は仕方ない」とだけ答えさせて、人間自身が生態系の 破壊者である問題にまで踏み込んでいませんでした。これは、恐らく番組制作者の意図で、西山園長はそういう問題にも触れておられたのかも知れませんが、そ の部分は見事にカットされていました。

人間は、知性という武器で繁殖して現代の恐竜にまで到達しましたが、歴史が始まって以来マネーとい う幻想に取り憑かれて、加速度的に地球環境を壊しながら増殖を続けていますので、このままだと何時かは限界を超えてしまって破局(地球環境に完全に適応し ながら進化の頂点にまで到達していた恐竜が隕石一発で絶滅した過去を知識で知っているはずですが)するのか、或いは誰かが(普通は神と呼ばれます)人間を (地球環境は破壊されません)破壊から救ってストップを掛けるのか予測が付きません。

人間の際限の無い欲望に歯止めを掛けることは、文化 としての幻想の人間ではなくて自然としての生身の人間が、この地球環境に生かさせていただくために当然やるべきことなのに、人間は共生とか、環境保護とか の上目線の発想しか持ちませんが、人間はもっと自然に対して謙虚にならなければならないのではないでしょうか。