こんな夢を見た | あさの@しょーいち堂オフィシャルブログ

こんな夢を見た

もうほとんど黒澤明の「夢」の世界だが、

こんな夢を見た。

強烈だった。

本番前に役者がよく見る夢に、

『台詞を覚えていないのに本番が始まってしまう』

と言う類いのものがある。

大体は途中で破綻してくるので、

「あぁ、これは夢やな」

って分かる。

例え分かっても嫌なものは嫌だ。

目覚めも悪い。

独特の緊張感だ。

何しろ夢の中とはいえ、物凄い集中力を発揮しているのだから。

で、今日の夢。

明らかにファントマ時代の再演なのだが、何の作品かは分からない。

でも幕は開いていて、確実に自分のシーンが近付いているのが分かる。

主役だし、長ゼリフだ。

台本をめくるが何ページ目かも分からない。

とりあえず衣装を着ようとするが、ハンガーラックに掛かっていない。

ふと横を見ると共演者が間違って着てしまっている。

慌てて脱いでもらおうとするが何故か着物なのでもう間に合わない。

この辺で「今回ばかりは夢と違うな…」と、

何故か辛い諦め方をした。

腹を括ってそのままの格好で舞台に上がろうとしたがどうしようもないので台本を持った。

それも何かに隠して小道具のように。

ここら辺が辛かった。

最低だなと凹みながら舞台に出た。

夢の中でプライドを捨てた自分が許せなかった。

起きた瞬間の安堵感たるや…。

今日の天秤座の星占いは、

「自分の存在意義が薄れる日」だそうです。

ホンマに薄れました。