こんにちは。

いつもご覧いただきましてありがとうございます。

昨日、27年度寿大学閉講式に行ってまいりました。

寿大学1
  
今年度の受講者538名で卒業できたのは472名でした。
欠席者も少しありましたが、ほぼ450名が集まりました。

出席者のなかで、白水さんというおばあさんが特別表彰
を受けました。
この人は今年で100才になる人ですが、30年以上も
寿大学に毎年通われたそうです。
それで、特別に公民館長から表彰されたということです。

修了証書の授与があってそのあと、記念講演がありました。
今年は、民族衣装文化普及協会理事の武田冨枝さんの
公演でした。
十二単と直衣の着装の実演でした。


直衣 
これは、「直衣」(のうし)の着付けの実演をしているところです。
直衣は平安時代の公家さんの普段着というところですかね。
久家さんの正装は「束帯」と言って内裏雛の着ている
服装ですね。

直衣2 
 直衣の着付けが完了したところです。

十二単1 
十二単(じゅうにひとえ)の着付けが始まります。
緋の袴と長襦袢をつけています。
緋の袴を着けるのは既婚者です。
未婚者は紫の袴を着けます。

十二単2 
十二単の着付けが終わったところです。
檜扇を持っています。

十二単と言っても12枚着物を着るわけではありません。
せいぜい5枚程度ですね。
十二とは多いという意味で、今でも充分という意味で
十二分と言う言い方をしますね。
これと同じように、沢山の着物を着るという意味の様です。

市女笠 
これは女の人の旅姿です。
市女笠を被って、顔の周りには虫よけの網戸のような
細かい目の布を着けていたようです。
平安の昔はこんな姿で旅をしたのですね。

全員 
出演者全員の写真です。
左端の方が、本日の説明者の武田冨枝先生です。

昭和46年より着物の指導に携わり、平成2年には
三笠宮百合子様より文化功労賞を受賞したそうです。
現在は、全国各地の講師の指導育成をし、王朝衣装の
数少ない正統派の後継者として全国各地や、海外でも
日本歴史文化の講演をしているそうです。

絵を描く者としては、大変興味深く、参考になるお話でした。