あれは去年の終わりのこと。


よく、アメリカ映画なんかにあるけど、


クビだ!


って言われて、身の回りの物を段ボール箱に入れ、抱えて出ていくっていうシーン。


まさにアレ!ですよ。




なんとなく、朝から雰囲気がおかしかったんだけど、隣にすわっていた同僚が会議室に呼ばれて、


次に私も呼ばれたら、同僚の姿はすでにそこになく、


そこにいたのは、本社から出張してきていたイギリス人役員と社長。




「そういうつもりではなかったが、本社の意向で・・・」




差し出されたのは、退職に関するもろもろの手続きマニュアルに退職届。


至れりつくせりですね。




ま、本社の経営状況が悪いのは知っていたし、


あまり戦っても意味がないということもわかっていたし・・・。




席に戻って、私物をまとめて段ボール箱に入れたら、


アメリカ映画と違うのは、人事が宅急便で自宅まで送ってくれるということくらい。


隣の同僚の姿は、すでになく、


あったのは、段ボール箱4つ!




PCを触ることは許されないんだけど、仕事中だったんで・・・


きりのいいところまで仕事します、って言って、プライベートなものは、すべて消去!


午前中には、会社を去りました。




それから、求職活動。


でも、日本経済は芳しくないし、歳も歳だし・・・。


履歴書出しても落ち続けるし、虚しくなってくる。


失業保険もとうとう終了!




精神衛生上、大変良くない状態でございます。




でも、根っからの極楽とんぼのワタクシ、こんなことでめげてはいられない。




ってことで、雇ってもらえないなら、自分で自分を雇うしかない。


で、食べることが大好きな私がやるとしたら、念願のお店を始めること。


・・・と思いついた。




安楽に起業関係のメルマガの購読を始めたら、お金がないワタクシの目をとらえたのが、




助成金!!!




ふーん、そういうシステムがあるのね。


お金を返さなくていい!


随分とおいしい話じゃないですか!




ちょうど、メルマガで紹介されていた助成金の締め切りがすぐ。


間に合うんでしょうか?


一応、電話で聞いてみたら、


「大丈夫だと思いますよ。大至急、書類を出してくださいね」




鬱々と暮らしていたワタクシの毎日が急に忙しくなったのでした。