ポジジェットのフィルムと乳剤の相性 | シルクスクリーン一筋38年の職人ブログ-寺田スクリーン

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シルクスクリーン一筋38年の職人です。
(有)寺田スクリーンで38年間シルク一筋で頑張っています。日々の印刷風景や印刷物を写真でアップしていきます。
よろしくお願いします。

<ポジジェット>

順調に稼働中で頑張ってくれています!

 

2か月継続して使っていてわかったことがあります。

 

シルク版の乳剤との相性があるようです。

 

午前中にフィルム出力した状態で、

 

午後に水性版を製版したところフィルムの出力した部分が

 

乳剤に取られてしまい黒の濃度が薄くなっていました。

 

2回目の製版が出来ない程度で、光に当てて確認すると

 

フィルムはピンホールだらけの状態です。

 

どうも油性版の時にはこの状態にはならないので

 

現在使っている水性乳剤との相性が悪いようです。

 

版からフィルムを剥がすときにぺリぺリと音がするくらい密着しています。

 

また、出力したばかりのフィルムは乳剤にやられやすい様です。

 

24時間以上時間の経った状態での製版ではピンホールの出現は

 

少なかったので、膜面の定着する時間がある程度フィルムに必要だと思いました。

 

後は水性乳剤を変更して対策しなければと思っています。

 

しかし非常に対刷性のよくて、ゴシゴシ版を洗っても画像が壊れない、

 

強い乳剤でコストも安価なので気に入っています。

 

乳剤を取るか、フィルムを優先するか、どちらにするか?

 

難しい問題となっています。