BOSS GT-1000を買った(2) | おっさんバンド違いますねん。

BOSS GT-1000を買った(2)

まいど!

ボーカル&ギターのtoshiです‼︎

 

ってな訳でLIVEで実際に使った感触も含め、GT-1000のサウンドについてレビューして行こうと思います。

先に書いときますが長文且つヲタ文です(笑)。

 

まずはラインの音。

 

コイツを手に入れてすぐ、家でHELIX LTと入れ替え

 

GT→APOLLO TWIN USB→UAD1073→YAMAHA MSP5

 

という環境で鳴らしてみたんですが、その瞬間「ああ、BOSSの音」と。

 

特にドライブ系アンシミュについては、モデリング元やBOSSオリジナルを問わず全てのタイプに、中高音域に纏わり付く「衣擦れ感」みたいなのが相変わらずある、ってのがGT-3,-8,-10,-100と愛用してきた僕の印象です。

 

あと、僕らの世代で一番気になる?マーシャルのモデリングも相変わらずで「いやいや、アンプ単体でこんなに歪まんやん⁉︎」って感じでアホほど歪むんよね。
しかもガラスのような高域や爆音で鳴らした時の箱鳴り感ってのは確かにプレキシのイメージではあるけれど、デフォルメされ過ぎてて「使えねぇなぁ」「GT-100ってこんなヒドかったけ?」ってのが第一印象。

ローについてはアンシミュ部でBASSを絞り気味にし、後段にEQをカマして100Hz前後からバッサリ削ってやれば解消するものの、耳障りなハイの処理は・・・・う~ん、もう少し時間を掛けて練り込まないと好きな音にはならないかな?

 

ただ、改造マーシャルを意識した?「SUPREME」や「MAXIMUM」ってのはローもハイも大袈裟感が少なく、かつ衣擦れ感も弱いんで、HR系サウンドが欲しい時には使えそうだと思いました。
アンシミュが入ってるマルチエフェクター全般に言われてる事だけど、「モデリング元が何か?で選ばず、好きな音の鳴るアンプタイプを選べ」ってのは、GT-1000においては真理ですね。 そもそも搭載されてるアンプタイプも少ない訳だし。

ってな感じで試行錯誤しながら自宅でLIVE用のプリセットをセトリ順に組み上げて行きました。

 

 

で、それを実際にスタジオやLIVEで鳴らしてみた印象。

 

12/9のLIVE本番二日前にリハスタを個人枠で取って2時間籠りました。

 

ありがたい事にそのリハスタには本番のハコに置いてあるのと同じジャズコとツインリバーブがあったんで、それぞれ後ろ(FXリターン)と前(通常のinput)のどちらに繋いだ方がイイのか試しました(僕は長年アンプを2台鳴らしてます)。

アンシミュは基本的に後ろに繋いだ方が・・なんて言われますが、僕は断然前派なんですよ。

EQの微調整が利くし、何よりアンプを2台使う場合音量バランスを取るのが難しくなるので。

 

とは言えGT-1000にはHELIX LTには無い「最終段で左右の音量バランスを調節する機能」が付いてるんで、まずは後ろに繋いでGTのoutput selectを「JC-120 RETURN」にしたり「TUBE COMBO 212 RETURN」にしてみたり。

でも正直使い物になりませんでした・・・っちゅうか、自宅のモニターSPで作り込んだ音はリアルアンプのリターン挿しだとクソみたいな音しか出んかった。

 

もちろんそこであれこれ修正してやればイイ音で鳴ってくれたんだろうけど、時間的な余裕もなかったんで今回はパス。

 

で、前に挿してoutput selectをあれこれ試したんですがね、結果的には自宅で鳴らすのと同じく「LINE/PHONES」を選んだ時が自分のイメージに一番近い音で鳴ってくれました。 頭の固い人からは「プリアンプもパワーアンプも2回通る事になって云云かんぬん・・・」なんて言われそうですが、自分の好きな音に近いならそれが正義なんで黙らっしゃい!ってところです。

 

 

ってな訳でLIVE用の接続方法について決まった後は、家で作り込んでたパッチの微調整に勤しんだんですが、その中でふと

アンプのフロント挿しならアンシミュに拘る必要なくね?

なんて思っちゃいましてね。

 

もっと言うと、GT-10→GT-100→HELIX LTとずっと僕は異なるタイプのアンシミュをパラって(例えばプレキシとデラリバ)、且つ片方に20ms程度のショートディレイを掛けて2台のアンプをステレオで鳴らしてきたんだけど、音を拡げたいだけならGT-8時代のように出口の片方にディレイを掛けるだけで事足りるんで、どれだけ拘ってもLIVEでは客席はおろかメンバーにすら伝わらないのならシンプルにした方がイイんじゃね?と。

 

で、ですね。

25歳くらいの時に愛用していたBOSS TURBO OVER DRIVEのモデリングを試してみたところ、当時のイメージのまんま太くてスゥィートなトーンを再現してくれるじゃないですか!

 

もうアンシミュなんて使わずに本来のマルチエフェクター的な使い方すりゃイイんじゃないか?と。

 

で、更に言うと僕はHELIXを気に入り過ぎてるからこそLIVEでもそれを発揮したくて、でもアンプ挿しだとなんか頼りないからこそニーヴ君だのBeyond Tube Boosterだのをゴテゴテ付け足して補おうとしてたんですが、GTでやるなら潔く本体だけで完結したろうか?と。

・・・実際問題、これは単に僕の音作りのヘボさ故だとは思うんですが、こと「アンプのフロント挿し」でやるならHELIXよりGT-1000の方が太くてヌケ易い音を出し易いとさえ思えるし、それならば関西から関東まで遠征する際の負担を考えると、ただでさえ身軽なGT-1000は非常に有難いなと。

今後自宅での普段の練習やRECでGT-1000を使う事は(多分)ないけど、LIVE時の頼れる相棒になってくれそうです。

うん、「買わなくても良かった・・・」とはならなかったんで良かった良かった♪(笑)

 

 

あと、ここまで長文書いておきながら余談を少々。

 

余談1

ネットのレビューで「今更液晶がカラーではないのは・・・」などと言ってる奴がいますが、カラー液晶なんて要らんやん?ってのが正直なところ。 くだらんことでガタガタぬかすなと♪

余談2

BTでエディットできるのは大変便利(な事もあってカラー液晶は不要)なんやけど、接続が上手く行かないことがあるんでそこは鬱陶しく感じることがあるかなぁ。

 

余談3

小さな筐体にまとめた為に背面のジャックの間隔が狭いんで、Switch Craft 228のようなフラットタイプのコネクターは干渉して挿せないのが不便でした。 ま、今後はゴチャゴチャ挿さないからもうエエんやけど。

 

 

以上です~♪