あっという間に3月になりました。
例年ならこの週末はスーパージャパンカップ。
全日本選手権とセグエ選手権で、幕張メッセが興奮の坩堝と化す一大イベント…のはずですが。
開催はされたそうですが、東部、西部の選手はほとんど出場せず。
私も見に行かず。
普通にお仕事でした。
先月から土曜日のレッスン会場を、京橋のダンスファッショングレースさんに変えさせて頂いております。
ドレス屋さんの中に、綺麗なフロアがあるのです。
写真撮れば良かった。忘れてました。
レッスンは夕方までで終了で、いい天気でしたので、大阪城公園を散歩して帰ってきました。
大阪城ホールでは、歌手Superflyさんのコンサートのようです。
ものすごい数のお客さんが入り口へと向かっていました。
ダンスの競技会が、こんなふうにお客さんが殺到し、グッズを買い求めて記念写真を撮る。そういうふうにはならないもんかな。
大阪城公園では梅がちょうど見頃でした。
城内に梅園があるのですが、たくさんの観光客の方で賑わっておりました。
美しい花を見て心が和みました。
大阪に住み始めてだいぶ長くなりましたが、なかなかこうやって季節の花を見に来るなんて無かったです。
でも、多くの方はちゃんと分かっていて、毎年楽しみにされているのでしょう。だからたくさんの方が訪れるし、今なら中国の団体客もおおぜいバスに乗って訪れる。
それが本当に優れたものならば、良いものは良い、と認められ、それを見るために遠方からでもたくさんの人が集まる。
世間にはその鑑識眼があると思います。
転じて、ダンス業界はどうか。
実力者が皆そっぽを向いた、スーパージャパンカップ、これはどうなのか。
正直、本当に開催されるのかと思っていました。
歌手のSuperflyさんは、私にとっても思い出深くて。8年前に結婚式を挙げたとき、友人たちがヒット曲「愛をこめて花束を」に乗せて寸劇を披露してくれたのです。
この歌は当時ヒットしたので、耳にされたことがある方も多いと思います。
しかし、ゴメンなさい。私はその後のヒット曲は余り知りません。「タマシイレボリューション」くらいしか…。
そもそも社交ダンスをされてる年齢層の方も、彼女をご存知かどうか…。
それでも。
現在も大阪城ホールをいっぱいに出来るほどの、すばらしい人気と実力を持っていらっしゃる。
転じて、ダンス業界はどうか。
幕張メッセは、どれくらいお客さんが埋まったのか。
試合は誰のためにやるのか。私たちが、本当に目指さなくてはならないものは何なのか。
優れた美的感覚を持つもの、完成度の高いものは、その評価は永遠に残ります。優れた歌手の歌声が、人々の心の中に流れ続けるように。秀吉の作った、そびえ立つ大阪城のように。毎年咲く梅の花のように。
この大阪城でもお茶を立てたであろう、千利休が始めた茶道だって、400年後の今の世にも伝わっている。
しかし、その人本人の、地位や栄光は一瞬です。豊臣家だって400年前に滅びたのです。
ダンスで良い成績を出したって、いつか忘れ去られるかもしれない。
でも後の世の人が、残った映像を見たときに
「誰これ?凄い!」と言われるのか。
「誰これ?これで○○○なの?」と言われるのか。
私も一観客の視点で、20日の春の選手会パーティーで、どんな妙技が見られるのか。そして、26・27日両日に東京で開かれるジャパンプレミアカップのセグエを観に、どれくらいお客様がお越しになるのか。
それを楽しみにしたいと思います。
露と落ち、露と消えにしわが身かな
なにわのことも 夢のまた夢