3週間で通るわけないんじゃない? | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

3週間で通るわけないんじゃない?

ここ数日、都会暮らしの私には縁遠い、地方部のどぶ板をする機会に恵まれ(?)ました。後援会拡大(戸別訪問ではありません!)を目的として、お宅訪問をする活動ですね。政治活動の原点、と言われているもので、「まず3万軒歩け!」と、田中角栄氏が立候補を決意した新人に指令を下すやつです。

 

これは今でも、政治活動に有効な手段と信じられています。一方で、都会における後援会拡大活動は、なかなかその成果が実感しにくいところでもあります。百軒歩いたとすれば留守が6割から7割、在宅していても大半がインターホンで「はいはいー」で終わり。玄関が開いてリアルに会話ができるとそれだけで嬉しい!、というような感じで。「修行」としか言いようのない活動でもあります。

 

それが、地方部=田舎ですわね、に来ると全然違うわけです。まず、だいたい7割以上は、誰かが在宅しています。そして、ピンポーンとならせば、インターホンではなくリアルに出てきてくれます。それよりも、玄関があいているので、がらがらっ、と中に入っていくのが普通な感じ。都会のように、インターホン越しに「はいはい」で終わる方が、極端に少ないわけです。都会とは、「やりがい」が全然違うのですよね。

 

そんな活動をしながら、ふとある言葉を思い出しました。それは、2009年に初当選した直後、140人を超える私たち新人議員に対して、小沢一郎幹事長が言った次の言葉です。

 

「君たちが国会に上がってきて、はやる気持ちはわからないでもない。天下国家を論じたい気持ちもよくわかる。しかし、議員バッチを付けた今だからこそ、地域を歩き、歩き尽せ。天下国家は、逃げない。天下国家は、地域を歩き尽した後にでも論じることができる。」

 

確かに、田舎だからと言って、誰にでも最初から温かいわけではないわけです。僕が行った田舎の家々は、10年以上に渡って、その候補予定者が歩いて来たから、みんな出てきてくれるのです。小沢先生が言わんとしてきたことは、どんな状況になろうとも、国会に送り返してくれる地盤をつくるためにも、時間がかかっても歩きなさい、ということだったのでしょう。

 

さて、ここ数日、衆院選に関するニュースがとってもにぎやかです。びっくり、げっそり、色々な感情がありますが、それはいったん、脇に置いておきましょう。ここで言いたいのが、「3週間で通るはずねーだろ」てこと。常識的に考えて、無理なはず。が、しかし、その「常識」が平気でひっくり返るのが最近の選挙。特に都会では、「風」がビュンと吹いて、あれ!、通っちゃった、みたいなことが起きてしまう。この辺の考察は、また今度にしましょう。

 

とにもかくにも、私は、主義主張が一番大切だと思いますけど、それと共に、地道に地域に根付き、歩いた候補に、選挙の女神が微笑んでくれるようであってもらいたい、そう思うのでした。

 

写真は、久々の街頭演説 @筑西市。街頭演説に関しては、都会も地方もほぼ同じですね。

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