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皆さん、こんにちは。
横浜 桜木町で活動しているパーソナルトレーナー 戸井田桂です。
何かと炎上する元プロ野球選手、張本勲氏。
この張本氏がメジャーに移籍した大谷選手の怪我を「走り込み不足」としたことに対して、氏の知識不足を指摘する記事がネットに上がっていました。
私自身としては、この記事の考え方には概ね賛成です。
張本氏はご自身の経験に基づく偏った主張を、根拠が乏しい状態で一般化してしまっている感は否めません。
もっと調べて、もっと研究して、昔よりもより良い方向へと進む必要があると感じます。
が、しかし。
張本氏を批判するこの記事の内容もまた、同様に論拠薄弱であるとも思いました。
まず、記事では「走り込み<ウエイトトレーニング」…という風に張本氏とは逆の主張をしている訳ですが、その理由を 筋力強化 に絞った視点でまとめてしまうのは残念です。
「科学的に正しい」という表現には絶対的な響きを感じてしまいますが、この記事に関して言えばあくまでも筋力に焦点を当てた上での話。
ピッチングのパフォーマンスは筋力以外にも様々な要因があるはずですし、その要因を改善する為に走り込みが有効な場合もあるのかもしれません。
そもそも「走り込み」「下半身強化」という表現自体、定義が曖昧ですしね。
張本氏はトレーニングや身体に対する知識不足から「走り込む=下半身の筋力向上=ピッチング動作の安定」という解釈をしているようですが、確かに筋力を高める目的なら走るよりもウエイトトレーニングの方が遥かに有効でしょう。
但し、専門家はこの筋力向上の部分だけを見て突っ込みを入れるのではなく、「そもそも理想的なピッチングの為には筋力以外にも何が必要だろう?」という視点で考えることが必要不可欠です。
筋力以外の大切な何かが走り込みによって効率的に得られるのであれば、「走り込み<筋トレ」とは一概には言えなくなりますから。
走り込みを批判するならば、ピッチングに必要な筋力…という狭い視点で考える前に、ピッチングと走り込みをもっと広い目で捉えて本質的な部分を探っていかなければいけません。
走り込みを筋力とは異なる観点で考察していけば、同じ科学的な見方であってもまた違った発見があるのではないでしょうか。
張本氏の言葉尻をとらえてばかりでは、建設的な議論にはならないのではないかと思います。
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