断片的なものの社会学 岸 政彦
昭和マンガの大傑作『北斗の拳』で
主人公ケンシロウは最大のライバル、ラオウとの戦いにおいて、
かつて誰も体得出来なかった北斗神拳の究極奥義・無想転生を発動させます。
その究極奥義を得るために必要だったものとは一体何だったと思いますか?
それは強大なパワーでも、数々の秘技でもなく、
「人の哀しみを知り、人の哀しみを背負う」ことでした。
数々の哀しみに直面し、それを自己に取り込み、その哀しみごと生きる。
ケンシロウはその経験の多さをして、史上最強の継承者となりました。
何もふざけてこんな話をしている訳ではありません。
ネットの普及で、個人の主義・趣向によりバラバラに島宇宙化してしまった
我々現代人のまわりに溢れているのは「極めて断片的な(他人の)人生の場面」です。
その日々の極めて断片的な一場面から何を感じ取れるかこそが、
我々の現代人の心にとって大切なのではないか、と思うのです。
この本の中には社会学者・岸政彦さんの数々のフィールドワークから得られた、
数々の名もなき「人生の断片」が収められています。
その断片を岸さんが見事に繋ぎ合わせて一編の映像のように仕上げてくれています。
美しく、おかしく、どこか哀しい...。
この本には決して解答は書かれていません。
ただ人の心の奥にある<哀しみを感じ取る嗅覚>は読後格段に向上しているはずです。
そして、その力こそが何より読者様の未来を変えていくように思えてならないのです。
この本のズバリここがポイント!!
他人への無関心は想像力・創造力の欠如を意味している。
涙で目が洗えるほどたくさん泣いた人間は
視野が広くなるのです。
↑ まずはこの作品から!!
↑本当はこれをあげたかった。人生の断片集決定版 in 東京。
↑数奇な断片、彼、彼女はいかに立ち向かったか。
↑なぜ私たちは無関心なのか?無気力なのか?向き合うために。
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