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文豪たちの憂鬱語録 豊岡昭彦 高見澤 秀

 

 

ネクラ人の特徴は、人間の醜さ、愚かさ、弱さに敏感である点ではないか、と思います。

他人のそれらもよく見える。けれども自分のものはさらによく見える。

まさに「暗黒面の繊細さん」、それがネクラであると店主は考えます。

 

一見、無用の長物のようなこの特徴ですが、さにあらず。

このセンスを反転利用した成果は、文学の世界において特筆すべきものです。

 

例えば、芥川龍之介は「鼻」というユーモアに溢れた作品を夏目漱石に激賞され、

一躍文壇の寵児となりましたが、彼が今なお人の心を惹きつけて止まない所以は、

「歯車」、「或阿呆の一生」、「侏儒の言葉」等の

自らの醜さ、弱さをえぐり出した後期作品群があるからです。

 

太陽のまばゆい輝きは確かに人を魅了しますが、

人がそっと自分の心を開くのは、暗闇の中にある月のような光ではないでしょうか?

そんなワケで当店では、いわゆる輝かしい成功者の本よりも、

暗闇に寂光を放つような本をご紹介し続けていきます。

ネクラ気質は使い方ひとつで、強い引力を生む特別なセンスです!!

店主と同じくネクラという性を背負ってしまった愛すべき皆様にこの言葉を捧げます。

 

 

この本のズバリ!ここがポイント!!

 

愚かしさと無縁に生きる者は、自分で思うほど賢くない。

ー ラ・ロシュフコー

 

人間は時として、

満たされるか満たされないかわからない

欲望のために一生を捧げてしまう。

その愚を笑う人は、つまるところ、

人生に対する路傍の人(すれ違うだけで無関係な人)に過ぎない。

- 芥川龍之介

 

人の心の「愚かさ・弱さ」を探知できる極上のセンサーを決して眠らせてはいけない。

そのセンスは使い方ひとつで強力なカリスマ性の源となる。

 

 

 

 

↑我が心の師にして、世界レベルの絶望王。

でも太宰先生のアフォリズムって本当にセンスの塊で勉強になりまくります。

日頃文章をよく書く方には絶対におすすめ致します!!

↑文豪たちのかなりエグめのやらかしエピソード集。

本当に笑いました!!自分なんてまだまだでした。

↑ネクラセンスを反転利用したケースの最上級!ぼやき編。

ちくしょう!!こんな文章書いてみたいよっ!!うなる!!

 

 

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