持続可能な資本主義 新井 和宏
私たちは【理想】(理性によって考えうる最善または完全な状態)という言葉を語る時、
「実現できないこと」の意で用いることがほとんどのように思います。
【理想】=【綺麗事】(現実を無視して、体裁ばかりで現実味のない事柄)と
無意識に定義してしまっている私たち大人こそ今日ご紹介する本を読むべきです。
渋沢栄一さんの「道徳経済合一」、宇沢弘文さんの「社会的共通資本」、
原丈人さんの「公益資本主義」、マルクス・ガブリエルの「倫理資本主義」...
場所も時代も異なる彼等の主張が、
ひとつの大きな波になろうとしているのは決して偶然ではありません。
「資本家の利潤の追求、最大化」を第一義とする現行の考え方を、
「ステイクスホルダー(企業や団体を取り巻く全ての利害関係者、労働者、地域社会、環境等を含む)
の幸福の追求、最大化」に置き換える、つまり資本主義の胴体はそのままに、
頭のみを全くの別物に取り替えようという試みが今確かに進み続けています。
今日ご紹介する本に登場する「鎌倉投信」という会社は、金融の分野において、
上記の取り組みの先頭を走っている会社です。
これまで「綺麗事」と鼻で笑われていたことを堂々と実現しているこの会社は、
地元民の私にとっても誇り以外の何ものでもなく、確かな希望でもあります。
ステイクスホルダーを幸福にし、社会全体を豊かにいていく企業にのみ融資、投資を行う。
関わる全てのものを幸福にし、拡大していくことを心から喜べる活動がここにあります。
いつの間にか「理想」を語れなくなってしまった全ての大人にこの本を捧げます!!
この本のズバリ!ここがポイント!!
道徳と経営は合一すべきである。
正しい道理の富でなければ、
その富は完全に永続することができぬ。
ー 渋沢 栄一
理想を失わない現実主義者にならないといけないんです。
理想のない現実主義者ならいくらでもいるんですよ。
ー 宮崎 駿
未来にはいくつかの名前がある。 意志薄弱なものはそれを不可能と呼び、
臆病者は未知と呼ぶ。しかし 勇敢なものはそれを理想と呼ぶ。
今こそ「理想 = 実現すべきもの、実現できるもの」と定義しよう。
↑店主の本当に本当のイチ押し!!これからの生き方に悩んでいる方、
今後の世界の在り方を思案している方は絶対にこの本を読んでみて下さい。
私たちの生きづらさの理由から、未来の社会の在り方まで全てをこの本が教えてくれます!!
↑なぜ今、渋沢栄一が、大河ドラマになったり、お札の顔になったりしているかは、
この歴史的名著を読めばわかるはず。時代がやっと渋沢に追いついた、言い過ぎではないだろう。
↑ポランニーの遺した「大転換」も現代以降を先取った名著で必読!!だがいかんせん、
なかなか平易な本がないのが残念!!まずこの本を入り口に。
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