こんにちは
夜が凌ぎやすくなりましたね


松方コレクション展の前記事
美術館の庭へ入りチケット買うまで
で終わってました
どこまでチケット買いに行っとるん?笑笑
前記事  8/6  でした
\(//∇//)\



いきなりですが〜ウインク
美術館へ入ります〜



美術館を造って若者に見せたい!
と蒐集を始めましたが
松方幸治郎氏は特に絵画に対して
詳しかったわけではないようです

川崎造船の社長という立場で訪欧し
たまたま画廊で見た
造船所の絵を購入しホテルの部屋に
かけてみた

それが心休まる時間を与えてくれ
絵画の魅力を知ったそうです


当時フランスにいた日本人美術史家に
教えてもらいながら
蒐集をしていきました



ジベル二ーでモネから直接
購入した「睡蓮」がお出迎えです




まさしくこの美しい睡蓮と水面に映る柳

「睡蓮」と言われたら誰もが想像する
モネの「睡蓮」ですね



美術史家に教示を得たので
個人的趣味に捉われず

美術館の研究員に拠れば
どのような環境の中で蒐集したのか
追体験出来るような構成を考えた
という事です
そう展示できるよう集められていた‼️
という事ですね



まだ9/23まで開催されていますので
詳しく書けませんが




関東大震災
世界恐慌
戦争
川崎造船所の経営破綻で
個人資産も含め負債整理を
しなくてはならなくなりました

戦後はフランスにある作品は
接収されていましたが
初期に日本に送られていた絵画など
大阪で展覧会の名の元に売却します


ガラスケースの中に
そのリストと値段が書いてあるのです
心うたれました‼️



素晴らしいコレクションなので
海外へ流出しないよう配慮があった
という事です



それらが今回個人所有を含め
大原美術館、ブリジストン美術館
住友系の銀行
などから集められて展示されています



それぞれの時代説明もさることながら
絵画の脇の
現在の所有者を見ると
この美術館60周年に寄せての
皆さんの想いが伝わってきます



そして1916年にルーブル美術館の
倉庫から上下逆さまに丸めて
「睡蓮  柳の反映」が発見された!

当時朝刊の記事にビックリしました〜


それはモネが構想したパリの
オランジュリー美術館に展示する為の
90メートルの「木々の反映」の
習作の一部で
松方コレクションではないか‼️



松方氏は購入の作品をリスト化して
いなかったそうで、残念な事です

しかしその作品の写真のガラス乾板が
松方氏が保存を依頼していた
パリのロダン美術館の旧礼拝堂から
発見され決め手となり
日本に照会があり返還され
今回の展覧会に展示されています


修復に2年余り
傷みが激しくデジタル推定復元という
手法を取ったそうです
完全修復ではなく今後の修復技術の
進歩を待つ!という修復でした



会場でご覧いただくと
その苦労が偲ばれます

「睡蓮」が生き返っていました‼️



他の作品も松方氏が若者に見せたい!
ということからか
デッサンや習作など時代や作者だけに
とらわれない
絵画を学ぶ若者にはまさに学びに
なる作品が多数ありました



国立西洋美術館
まだまだ暑いでしょうが
上野駅を出ればすぐ目の前です





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第二次世界大戦中
松方コレクションはどうしていたか

松方氏はフランスがロダン美術館を
造る構想があるが資金繰りに
困っている事を知り
ロダンの作品を一括購入した上
資金を援助したそうです


館長と親しかったのでコレクションを
預かって貰うよう依頼し
その管理料として相当の金額を
払ってあったそうです

しかし終戦間際には送金も困難になり
フランスで秘書の様な事をしていた
日置氏は
ナチスがパリに進駐すると知ると
フランス人の妻と田舎の
アボンダンの農家に絵画共々逃れます


松方氏は生活に困ったら絵画を売って
良いと許可をしていましたが
日置氏は日本人であることから仕事もなく
奥様の通訳の仕事くらいで
貧しい中、ナチスの脅威が迫る中
絵画達を守り抜きました

日置氏が守ってくれなかったら
・・・




松方コレクション‼️
読んだり見たりしていると
映画にしたら凄いだろうなと思います




私の心を捉えて離さない
松方コレクション‼️
とモネ


長々とお読みくださり
ありがとうございました