夜、権堂は長野市では有名な歓楽街らしい、いかにも怪しい路地を抜けると善光寺では祭りが行われていた
夕飯の場を探していたが、つまらん買い物をしてしまった、なでしこの花言葉は
無邪気 素直な愛    
らしい

めぼしい店には出会えず
渋々うどんのチェーン店で質より量をとった

まだ長野にいるのは父の墓があるからだ
63で他界した父、父も激動の生涯だった

母の好きそうな青紫の花を右
明るそうなのを左に供え
線香に苦労して火をつけた
温い煙が松代の空にひろがっていった