ここ連日トムラウシ山での遭難に関するニュースが報道されています。私は7年前にこの山に登頂しました。コースは新得町の国民宿舎大雪荘に1泊し、翌朝午前4時に出発し、午後6時に下山という日帰りコースでした。特に印象に残っていることは、若い女性が軽装でしたが、その女性につきそっていたガイドが尾瀬でよく見かけるポーターのようでした。即ちガイド兼ポーターをアルバイトで雇い、本人は軽装で登山をするというスタイルでした。そのような登山もあるのか・・・・。


 私は長年単独行ですが、夏の北アルプス登山をしてきました。

単独行は好ましいことでないことは常に思っています。同時に中高年を対象にしたツアー登山の横暴さのようなものも常に感じてきました。夜間の山小屋での騒ぎ時には泣き出したり、喧嘩になったり、歩きながらの噂話と高笑い、鎖場や梯子での横暴な振る舞い、山自慢とガイド批判などの数々を聞かされてきたのです。今回のツアー登山ではそのパーテーのメンバーシップはどうだったのでしょうか。ガイドでなく、リーダーは存在していたのでしょうか。ガイドは天気図に関する知識はどうだったのでしょうか。日程は絶対強行過ぎると思います。

 私は臆病ですので、悪天候ではすべて待機または引き返してきました。北アルプス裏銀座コース鏡平小屋では大雨、双六小屋では大風でともに1日を費やした経験があります。白馬岳には3度行きましたが、悪天候待機のおかげで、信濃松川にあるちひろ美術館にも行けました。松代地下壕にも行きました。縦走登山では当然予備日もカウントしたスケジュールが必要と思います。ツアー登山の多くにはそんなゆとりが見られないようで不安でたまりません。

 北海道の人でもトムラウシ縦走はかなり慎重な計画を立てると思います。7月~8月大雪連峰に行くと会う登山者の7~8割は本州から来られた人たちと思います。無理のない日程を組まれるよう望みます。