湯川秀樹さんが日本で初めてノーベル物理学賞を受賞したと

いうニュースは終戦直後、小学生だった私にも強烈な印象を残してくれました。


朝日新聞に連載された氏の著書『旅人』は分からない内容もた

くさんありましたが、読み通したことを今、思い出します。

今回のノーベル物理学賞を受賞された赤崎、天野、中村三氏に

心からおめでとうを述べると同時に日本の子どもたちに大きな励ましを与えたことに、ありがとうと謝辞を述べたいとも思います。
 

 私は物理学は門外漢でわかりませんが、物理学史は少し卒論

との関係で勉強しました。

武谷三男氏の『弁証法の諸問題』は何度も読みました。

その関連で当時名古屋大学理学部の教授だった故坂田昌一教

授の存在の大きさを私なりに知りました。

京大湯川・朝永両氏等の研究仲間としてその研究手法を名大で発展させた坂田教授が、自由で発想豊かな研究土壌を名古屋大学に醸成し、益川・小林両氏等名古屋大学関係者のノーベル賞

受賞につながっていると思います。

 

 ちなみに私の卒論(というより引用文の羅列)は「J・ピアジェの 児童心理学の物理学史考察』という、今思うととんでもないテーマで、アナに潜りたい心境になる題名でした。


 でもそのおかげで、ワロンやビゴツキー等に関しても少しは勉強できたと思っています。