北星学園は、戦前から北海道におけるキリスト系ミッション

スクールとして、道民・札幌市民から評価されてきた学園であ

る。北海道における女子教育の先駆けでり、戦後いち早く英語

教育に取り組み、大学は社会福祉分野における北海道の人材

を多く育成したと思っている。「北星」と名のつく学園は稚内市、

余市町、札幌市にあります。


このたび、朝日新聞従軍慰安婦問題記事に関して、元朝日新聞

記者で北星学園大学非常勤講師を務める植村氏及び北星学園大学に卑劣な攻撃が加えられ、大学内が揺れている。


北星学園大学が学生・保護者に対して発した文書の中で、基本

的立場を以下のように述べている。(本学HPより)


①学問の自由・思想信条の自由は教育機関として最も守るべきで、侵害されてはならない

②従軍慰安婦問題、植村氏記事は本学は判断する立場になく、批判は著しく不合理である

③本学に対する攻撃は大学自治侵害であり、毅然と対処する


 これを読む限り異論を述べる者は誰もいないと思うが、「大学

がとる態度は主体的に判断する」と強調している点が気になる。


「侵害されない」「従軍慰安婦問題・植村記事は本学の判断外の問題であり、批判は不合理」「毅然と対処」するとしているのだから、植村氏を非常勤講師として採用するか否かは「雇用問題」に

なるのではないか?雇用問題なら本人が退職を申し出でない限り、雇用契約に反していないなら一方的解雇になると思うのですが?建前と本音が著しく乖離するなら、教育機関としての信頼と「北の星」の輝き失墜と思う。