2016年の幕開けです。
今年は、7月に参議院選挙があります。
私の住む札幌では一部の区域が該当しますが
衆議院北海道5区補欠選挙もあります。
選挙の結果次第では、一気に憲法改定へと突き
進むことになりかねません。
戦後70年続いた今の日本国憲法体制が変わると
予想されますが、今より平和主義を前進させること
にはならないことだけは確かと思います。
私は昭和20年4月に国民学校(小学校)に入学し
ました。生まれた時、すでに戦時体制になっており、
3歳の時に太平洋戦争がはじまりました。
ですから、周囲の大人たちは次々と戦地に向かい
ました。兄は旧制中学から予科練に志願しましたが
幸いにも担任が願書を母に送り返しました。
兵士としてなる叔父たちは次ぐ次と兵役となりました。
そして海軍兵となった叔父たちは生きて帰ることはあり
ませんでした。
帰還した叔父の一人は、広島で入市被爆をして帰り、
その後死去しました。原爆認定もされないままに。
父は兵役ではありませんが、ソ連参戦後戦場となった
地で急病にかかり、隔離されたテント内で死去したとの
知らせが1945年11月に届きました。
私の昭和20年代前半はこうした中で過ぎました。
先日、地元発行のある機関紙に
『父、叔父、兄たちを再び戦場に送るな!』
と題する文章を書きました。
高齢の身となった私が、子どもに立ち返っての思いを
2016年の年明けにあたり、書き記しました。