以前と形式が異なって、まだ画像の入れ方がわかりませんので、画像なしの書き込みですみません。

 

 9月3日、夕食後もヒュッテ外に出てみましたが、周囲の山々は雲の覆われ、夕景は無理と判断し、ヒュッテに入りました。

                                                 

食堂の収容人数の関係で何度かに分けて夕食をとるのは、どの小屋も同じです。私たちは一番最初に夕食を終えましたので、食後ヒュッテ内を見てまわりました。

シーズンを終えようとしているためか、3階にある個室(1~2人用)への階段は利用できないようになっていましたので、この時期は開放しないのでしょう。

 北アルプスの山小屋は、最近個室を備えたところも多くなりました。個室は眺望の良い箇所にあります。

2階の個室群はグループ希望者向けのようで6~8人くらいの定員のようです。かって、北アルプス燕山荘で一度だけ個室を利用させていただいた経験があります。費用も1・5倍くらいでした。

 

 割り当てられた寝床に戻り、札幌からの登山者との山談義は楽しいものでした。

氏はまだ北アルプス裏銀座と言われる山々の経験がないようでしたので、私の双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳等の思いで話に興味をもって聞いていただきました。

 私は氏に、小池新道を切り開いた小池さんや三俣蓮華小屋を守る伊藤さんの話など、知っている範囲で話し、登山道を切り開くことや山小屋を開設し、維持していくことの文化的意義について感じていることを話しました。

 登山の歴史と登山文化のようなものを感じるのが、北アルプスの山行です。

学校登山の継続、北アルプス山々の開山、山岳信仰や山岳文学等は北海道ではあまり感じられないこと。

 また山河から名づけられた日本酒、白馬錦、立山、妙高山、八海山、大山等々生活と山岳の結びつきが生活をより豊かにしていると思うのです。

 

 そんな話をしているうちに、廻りの方々の多くが寝入っていることを知り、睡眠を妨害しないために、私たちも8時前に寝ることにしました。寝る前に、私の山小屋での暮らしの最大関心事であるトイレを見ることにしました。

懐中電灯を持ち、戸外のトイレに行きました。

 どの山小屋も一番力を入れていることがトイレ問題です。

多くの山小屋は近年バイオトイレを採用しています。

蝶ヶ岳ヒュッテの屋内トイレは、午後7時から明朝6時までの使用時間で、使う毎にチップ要請はどの小屋も同じです。

 バイオトイレでは、水洗ではありませんので臭いの問題はありますが、以前より安心して利用できるように思いました。

 この日は日本酒を控え、明朝の晴天と明日の下山の無事を願って午後8時頃寝入りました。