12月19日に「伝言館・伝承館・考証館」に関わり福島県楢葉町宝鏡寺の住職、早川篤雄さんについて書いたが、本当に無念ですが12月29日逝去されました。

享年84歳、私と同年齢です。
丁度1年前の1月7日、葉書をいただき「未来館」開設を知らせてくれた同じ日に告別式とはあまりに惨いことです。
早川さんは1972年から東電第2原発建設に反対し原発の危険性を告発し続け、当時としては稀有な訴訟を最高裁まで闘い続けました。最高裁では門前払いだったのです。
3・11で東電第一原発事故が現実となりました。早川さん方は「今度こそ勝つ」と訴訟に立ちあがり、仙台高裁で東電の悪質性を認めさせ、最高裁でも東電の上訴を退け、東電に「謝れ、償え」を社長名で披歴させました。
2021年3月、原発事故10年めを期して「原発悔恨・伝言の碑」「非核の火」「伝言館」等を宝鏡寺境内に設置し、これから「核廃絶」という人類史的課題に挑戦し始めた矢先の不慮の死です。2週間ほど前に書いたことの修正を迫られる等あまりに理不尽なことではないでしょうか。        合掌