関西のサイクリストの間では知らない者はいないという鉄板サイクリングコース、それが






「アワイチ」






その名の通り、自転車で淡路島を一周することをアワイチというのです。





なんちゃってライダーのワタクシですが、それでもサイクリストの端くれ、いつかは行ってみたいな~と考えていたワケなんです。



そして、学生時代の友達を巻き込んでしまおう!と、こんな時にとっても便利なSNSを使って呼びかけてみたんです。














そこから徐々に準備を進め、最終的に4名が参加するということになり、ついに先週末、アワイチプロジェクトがスタートしました!









金曜の夜、仕事を片付けてみんなと落ち合う淡路島へ爆走中!


今回、一泊なんと2,500円!という格安コンドミニアムが予約できたので、贅沢に二泊することにしたため、行程には余裕があります。


思ってたよりもはるかにきれいで心地いい部屋に一安心し、それぞれ愛知、福井、愛媛から到着したメンバーとも合流し、前夜祭の後パチリ!












遠足前のワクワクか、完走できるかどうかの不安のためか、ほとんど寝付けぬまま気が付けは朝。
まだ暗いうちから準備を始めます。








クルマから自転車を降ろし、組み立てて、空気を入れて・・・






午前6時、スタートです!






さてさて、今回のメンバーとそのバイク。





ワタクシはガマンできず夏に衝動買いしたロードバイク。
愛知のAくんもロードバイク。
福井のMくんも義弟に借りたロードバイク。

そして・・・

愛媛のTくんは前後サスつきのマウンテンバイク。




このチョイスが、後でドラマを生むことに・・・








走り出してすぐに、夜が明けてきます。













朝焼けの中を海岸線に沿って走っていると、最初のご褒美!









きれいな日の出!






30分ほど快調に走っていると、今度は最初の試練!

「山」

ここからしばらく山岳ゾーンに入ります。









ヒイヒイいいながら登っては補給。
ハンガーノックこわいもんね~






一つ目の山を登り切ったところには!









ナゾのパラダイスがありました~!






下ってきて振り返ると、








あの山から下りて来たんか~






小休止。





このあたり「南淡路水仙ライン」は海面とも近く、天気によっては波しぶきをかぶりながら走れるという、「バイシクルサーフィン」のポイントでもあるそうなんですが、この日は無風・べた凪。

いやいや、これでいいんですよ。





少し日も高くなり、高台から見える景色は、








まさに絶景!
自転車で来てよかったな~と思える瞬間。






と、思うのもつかの間、南淡の山岳の洗礼を再び受けることに。








ここから登ってきて・・・






こちらへ進んでいきます。




親切なんだか、性格悪いのか、坂の途中には、








こんな看板が。
まだ半分残ってんのかよ~!






この後、福良の町の駄菓子屋さんで食料を調達したり、先を走るAくんとMくんがミスコースして慌てて電話で呼び戻したりをしながら南淡ゾーンを進みます。

最後の大きな山、大鳴門橋近くの山では写真を撮ってる余裕すらありませんでした・・・







ここまで、多少の差こそあれ、ロードに乗る3人は大体同じようなペースで走っています。
誰かの後ろにつくと風よけになってくれて楽になるとか、そんな発見もしながらの走行ですが、マウンテンバイクのTくんがかなり離されるようになってきました。

ちなみにTくん、フルマラソンを何度か完走するくらい、ワタシ達の中では一番のアスリートなんですが、やっぱりバイクのハンデが大きいようで、もうすぐ半分というあたりから足の痛みを訴えるようになってきました。



それでもなんとか山岳ゾーンをクリアし、サンセットラインを走る西淡まで来ました。








慶野松原の看板がこんなに嬉しかったことはありません。







そして甘い物補給。






この辺りから大きな坂もなく、淡々と海沿いを走りますが、Tくんのペースは変わらず、休憩の度に「足がヤバい」を連発するようになりました。







それとは対照的におちゃらける余裕のあるワタシ。
ここでTくん、ヤバいを31回は言いました。

・・・そしてついに、ショートカット宣言まで・・・

交差点がある度にショートカットしようとするTくんを、昼メシまだだからと言ってなだめ、西淡を3分の2ほど進んだ郡家までどうにか連れてきました。








この時点で午後1時。ようやくランチにありつけます。
そしてTくんは、ついにショートカットを決意。
最後のランチになります。(大げさ?)








初めて聞きましたが、名前に惹かれて淡路島ヌードルをチョイス。
どうせ燃焼するんだからと、一番カロリーの高そうなカルボナーラにしました。
お味の方は、パスタよりもちもちした食感かな?






ランチの後、Tくんと別れ、残る3人は再びスタート。





疲労もたまり、走るのにも少し飽きてくるこの時間帯。





あるお家の前で、幼稚園ぐらいの女の子がいました。

ぶつかったりしたら大変やから、気を付けないとと思いながら通り過ぎようとしたその時、



「がんばってね~♡」



の声!



なんとその女の子が大きな声で声援を送ってくれたんです!

とっさに「ありがと~っ!」って答えましたが、もうその言葉だけでここまでの疲れが吹っ飛びそうでした。

自転車で来てよかった~と思える瞬間、その2でした^^




そしてまもなくスタートから100kmを迎える頃、








明石海峡大橋が見えてきた!
もうすぐ北の頂点や~!





明石海峡大橋の真下の道の駅で休憩。
この時点で午後3時。
日没まで、このペースでギリギリってところか。
さあ、がんばって洲本まで走り切ろう!





南淡、西淡は県道を走り、交通量も少なかったのですが、ここから洲本までは国道を通るため、交通量がぐっと増えます。
トラックも多いし、路肩が狭いところもあるので、後半も気が抜けません。
途中、クルマと接触しそうになったMくんが落車、腕を擦りむくアクシデントもありました。





そんな中、アワイチが決定したときから密かに立ち寄りたかった場所がありました。
メンバーに無理言って寄り道したのは、








世界大観音~







の下にある、







D51 828 のいる場所でした。



本やネットで、保存蒸気の中で最悪に近い保管状態というのを知り、なんとかこの目で確かめたいと思っていたところだったので渡りに船でした。

話の通り、雑草に覆われて近づくこともはばかられるような状態で、残念でしたが、実際に見ることができて少しスッキリしました。





さあ、ここまで来たらあとはただスタートした場所へ戻るだけです。

半分過ぎから痛み出したお尻は、とうとう座って漕ぐことが難しいほどひどくなってます。

日も沈み、どんどん暗くなってきます。

「洲本温泉まで6km」の看板がどんなに遠く感じたか・・・

3人ともバラバラになり、ワタシはワタシで「もうちょっと、もうちょっと」と自分に言い聞かせながらペダルをまわします。














そして・・・・・
























コンプリートしました!








夜の帳も下り始めた午後5時半、出発してから実に11時間30分で淡路島一周できました!







ショートカットして先に到着していたTくんも出迎えてくれ、なにはともあれみんなで温泉へGO!
お湯で疲れを流した後は、打ち上げ~!
と、思いきや、予想以上に消耗していたMくんが打ち上げをパス!

3人で焼肉で打ち上げ!
栄養もたっぷり補給しました。



その夜はさすがに早く床につき、翌日も渋滞を避けて早めに解散。
しばらく自転車など見たくもないと思っていましたが、このブログを書いてる今は、次はどこ行こっかな~なんて思ってます^^;



どうやら他のメンバーもそうみたいなんで、またどこか行きましょう!













おつかれ~!!^^v








~おまけ~







途中で電池が切れ、無念の一筆書きならずのトリップデータです・・・









いや、ホンマに一周しましたから!