超異例!高木美帆が初のフィギュア靴で初心者指導『ふらついてる方が親近感わくかなと』フィギュアの聖地にも初降臨『光栄』

  スピードスケート女子で22年北京五輪金メダリストの高木美帆(29)=TOKIOインカラミ=が31日、横浜市のコーセー新横浜スケートセンターで行われた初心者向けのスケート教室のゲスト講師として参加した。ほぼ初めてだというフィギュア用のスケート靴を履き、氷上での基礎的な動き方を指導。『(スケート自体が)初めての人が多いので、(自分も)初めての靴で一緒にチャレンジできる感覚があった。私自身も楽しみながらできた』と語った

 

『フィギュアの聖地』としても知られる同会場に、スピードスケートの女王が初降臨した。勝手知ったるスピード用の靴とは違い、足首がしっかり固定され、ブレードも短い。『重心の位置が全然違う。(体重が)前と後ろに行きやすいので、すごく難しいと履いてみてわかった』と珍しくバランスを保ちづらそうなシーンもあったが、『高木美帆ふらついてるよとか、ふらついてる方が初心者や子供たちも親近感がわくかな』とニヤリと笑った

 

  教室終了後には『新しいことに挑戦するのは勇気のいることで、(スケートに挑戦する)皆さんの姿を見てまた頑張ろうと思えた』とこうべを垂れた。『フィギュアの聖地にフィギュアの靴で乗れたのは光栄。もうちょっとうまくなりたいですね。回れたりしたら楽しいんだろうな。自分もめちゃくちゃ楽しみました』と声を弾ませた

 

  競技人口が減り、各地のアイスリンクも存亡の危機にある中、普及を目的にしたイベントで、主催した日本スケート連盟によれば、これまでもスピード選手がゲスト講師を務めたことはあるものの、自らフィギュア靴を履いて指導した例はないという。金メダリストのフレンドリーで粋な振る舞いに、小学1年生から大人まで計72人の参加者からも笑顔がはじけた。関係者は『フィギュア靴を履いて、初心者の気持ちになっていただいた。高木さんはそういうところも勉強熱心』とうなった

 

 

 

高木美帆、フィギュア靴に履き替えてスケート指導  初心者の小学生らと滑り『一緒にチャレンジできている感覚があった』

  スピードスケート女子の高木美保(TOKIOインカラミ)が31日、横浜市のコーセー新横浜スケートセンターで、日本連盟が主催する基礎スケート教室の特別講師を務めた

 

  教室には小学1年から大人まで72人が参加。初心者が主な対象だったことから、高木は自身の発案でスピードスケート用ではなく、フィギュアスケート用の靴を借りて氷上に立った。ほぼ初めてだったフィギュア用の靴は足首が固定され、ブレード(刃)も短く『重心を取る位置が違うので思ったより難しい』と苦戦。普段は見せないようなふらつく場面もあったが『初めての靴で(参加者と)一緒にチャレンジできているというような感覚が思った以上にあった。私自身も楽しみながら参加できた』と新鮮な体験に笑顔を見せた

 

  今季は全日程を終えて21日に帰国した。世界距離別選手権で1500メートルと1000メートルを初めて制するなど充実のシーズンとなったが、『まずまずの形で追われたけど、それが来季の五輪に向けての保障になるものではない。これを維持しようとするのではなく、もっと速さを追求していけるようなベースをこの時期に整えて、(来)シーズンに向かっていきたい』と満足はしていない。来季は5月頃に本格始動する予定だ