オレは普段、西日本新聞を購読しているが、たまたま毎日新聞を見る
機会があり、ある広告に目が止まった。
「議員特権」に関するフォーラムか何かの広告だったと思う。

何でも、「永年勤続表彰」として、年数が増える毎にダイヤモンドなどの
宝石があしらわれた議員バッジになるところがあると言う。
また、研究や調査などに使われるべき「政務調査費」をカラオケなどの
飲み食いに使っていたり、金額を決め遠近に関わらず一律で交通費を
支払うところなど、かなりずさんな議会が多いとのこと。

国会議員から市(区)町村議員まで、議員特権を挙げたら霧がない。

議員等に言わせれば「政治には金がかかる」この一言で済まされる。
確かに付き合いまで入れれば見えないお金もかかるだろう。
しかし、議員バッジに"税金"で宝石をあしらう必要があるだろうか?
暴力団じゃないんだから、バッジで威光をかざす必要は無い。
また、飲み屋で何の研究や調査をするのだろうか?理解に苦しむ。

先日、地方議員経験者で、親しくして頂いている方の経験談を聞いた。
その方は地元に必要な公共工事を、県議や国会議員を通さず、自費で
県や国と交渉し、実現させている。勿論、そこには見返りなど無い。
氏曰く、すべて地域住民のためだと言う。

しかし、この方の様な政治活動は有権者の目に止まることが少ない。
また、本人もやって当たり前の意識からか、あれをやったこれをやったと
選挙の時にでも実績を有権者にひけらかす事は無い。
よって、残念ながら前回の選挙では落選され、現在は「ただの人」だ。

並みの政治家ならそれで終わりだ。ここからが凄い。
落選後も真を知る地域住民から、様々な相談が舞い込む。
現在進行中の計画を見せて頂いたが、地方議員の仕事ではない。
しかし、バッジは無いが今も県に国にと自費で奔走しておられる。
近々、某省庁に行かれるとか。勿論、自費で… 頭が下がる。

「政治家になると財産は無くなる。貯まるはずがない。」そう言っていた。
明治の政治家・田中正造を地で行く某氏に「議員特権」など必要無い。

ちなみに、嫁さんはいつも愚痴をこぼしているらしい。だよね、、、