横綱・朝青龍が引退の危機?だそうだ。

朝青龍と言えば腰の疲労骨折や肘痛を理由に夏巡業を欠席し、(親方に内緒で?)モンゴルに帰ったまではいいが、モンゴル政府の無理な要請?で、サッカーをやってたのがバレて二場所の出場停止の処分を受けいる。それにショックを受けたのか、体調が思わしくないという。医者によるとうつ病の一歩手前らしい。

友人にうつ病で苦しんでいる人が複数居るので、うつ病に対して理解を示しているつもりだし、それをとやかく言うつもりはないが、あれだけ元気にサッカーをしていて、悪びれることなく帰国した朝青龍の姿をニュースで見たオレは、にわかに信じがたい。というのも、骨折の診断書を出した医者と、うつ病の一歩手前と診断した医者が同一人物かは知らないが、嘘とまでは言わないにしても、怪しいとは思っているのはオレだけではないだろう。

大相撲の横綱は「心・技・体」が備わっていないと強いだけではなれないらしいが、横綱が居なくなった角界に救世主の如く現れた朝青龍を、相撲協会は「心・技・体」の"心"の部分に目をつむり横綱にした。一方、横綱になって以降の朝青龍は、天下を獲ったとばかりにやりたい放題だったのは周知の事実だ。それには親方を始め協会も目をつむってきたが、白鵬が横綱になった今、用済みとばかりに厳しい処分を下す協会は如何なものだろうか。今まで「横綱」の意味を理解をさせなかった親方を始め協会にも問題があるんじゃないか?。もちろん、教えられる以前にトップ(横綱)としての意識が薄い朝青龍に問題はあるのは言うまでもない。結果、どっちもどっちだろう。

角界に於いて横綱は勝って当たり前の存在だ。上が無い分、常に引退と背中合わせだろう。いくら朝青龍が若い、強いとは言え、稽古をしなければそう易々と番付下位の力士も勝たせてくれないだろう。暴れん坊でヤンチャなイメージの朝青龍だが、あれだけ強い所を見ると、影で人知れず稽古をしている(していた)に違いない。

栃若時代、柏鵬時代、若貴ブームのような時代ならいざ知らず、外国人力士が番付上位を席巻する今の角界に危機感は無いのか?別に外国人力士が悪い訳ではないが、ハングリー精神が無くなった今の日本人力士だけに無理やり伝統を継承させ、古き良き時代の習慣や慣例に従わせても意味が無い。外国人力士を受け入れた時のような大きな変化を時代は要求しているのではないだろうか。国技としての伝統を今後も重んじて行くのであれば、それ相応の覚悟を持って教えなければならない。もちろん、そこには相撲らしさというか、力だけではない小が大を倒す独特の面白さを忘れてはならない。

余談だが…
最近、安倍首相と朝青龍が同列に報道されている。
認識の甘さは一緒だろうが、トップとしの責任の重さはは違うと思う。
まぁ比べるものでもないし、比べられるものでもないだろうが…