大阪府の太田知事が三選出馬を断念した。
当初は三選出馬に意欲的だったようだが、「政治とカネ 」の問題が尾を引き、与野党各党、指示母体の中核である連合大阪からの推薦が受けられないから断念?って他力本願だね、、、

都道府県や市(区)町村(以下:自治体)と議会の関係は国会の議院内閣制と違い、二元代表制を取っている。よって、自治体の長(以下:首長)と議員は共に住民から選ばれた代表であるが、その役割は違う。自治体は様々な提案を行い、それを執行する機関だ。議会はそれらを監視し、時に提案をする機関だ。お互いに一定の距離を置き、切磋琢磨しながら行政を円滑に運営しなければならない。

しかし、選挙で議員を公認・推薦した政党が、首長も推薦していると、議会内での"与野党"が生まれる。本来は首長と議員が対峙して与野党のような関係になるのだが、議会側で多数を占める政党が首長を推薦していると、首長=多数を占める政党の議員となり、なあなあでほとんどの議案がすんなりと通ってしまう。まぁそれが政治と言われればそれまでだが、監視団体である議会が機能しなくなり、いろんな弊害が生じ、そこに癒着や口ききなどが起るのは言うまでもない。

太田知事の話に戻るが、政党や支持団体の方を向くのではなく、府民の方を向いて政治を行うべきである。勿論、自分だけの思いではどうにもならない。自分の政策を理解・支持してもらう人や団体は多いに越したことはないが、そちらの方ばかり向き、政党や支持団体が推薦しないから出馬断念など本末転倒だ。まぁそれ以前に「政治とカネ」の問題がクリアに出来ないのだろう。

何でも民主党は読売テレビの辛坊治郎氏を擁立するとか!?(参照 )