雨が降ったりやんだり風が吹いたりと天気が変わりまくっているドイツです。
庭のクロッカスが満開です。昨年植えたチューリップが植えたところと全然違うところから出てきています。犯人は誰でしょうね?
 
コロナで出かけられない分、パンを焼いたり色々な料理に挑戦したりするほかやっていることはもう一つ、読書です。しかし、本のレビューは殺人容疑以来書いていなかったんですね。
 
 

(写真は昨年の6月のものです)

 

今回 Lion Feuchtwangerの Die Jüdin von Toledo(日本語の翻訳・トレド風雲録)を読みました。きっかけは、一昨年の夏の旅行でスペインのアンダルシアに行ったことです。アンダルシアはスペインの中でもイスラム教の影響を大きく受けた地方で、色々な文化が入れ混ざったところです。建築はもちろん料理や自然も非常に面白いところです。旅行から帰ってきてその話を友人にしていたらこの本読んでみなよと渡されたのはこれです。

 

実際にこういう歴史ものはあまり得意ではないんですが、うちの主人もいいというから読んでみることにしました。

 

話は12世紀のアンダルシアが舞台になっています。主人公はユダヤ人のRahel la Fermosaで、話は彼女の父がカスティーリャ王アルフォンソ8世の財務官(?)になったことから始まりRahel la Fermosaとアルフォンソ8世の間の成り行きとなっています。

 

キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の共生と戦いそして、血気はやる王政と平和を求める財務官、各宗教の狂信者と他教徒、敬意もつ人との議論など色々なドラマが繰り広げられていてただの歴史ものとは言い切れない本です。結構ドイツ語も難しい書き方をしていて読むのに一苦労しましたが、途中でやめられませんでした。