写真は、伝統的なフィリピン共同体のクリスマススタイルをご紹介しています。

日本からロングステイや開会移住にやって来て、フィリピンに居住している方も、特別に地域共同体との関係を築いている方を除けば、フィリピンの習俗や伝統を知る機会は案外に少ないものです。

国 際結婚して、しかもフィリピンに住んでいる方なら、さぞフィリピンの習俗や伝統に詳しいのではと思うでしょうが、実は、「さにあらんや」。その訳は、対等 平等な(或いは正しい)国際結婚をしている例が少ないからなのですが、詳しくは、このブログのテーマの中の『セブ島国際結婚相談所』をご覧下さい。

そんなはずは無いと思われる方は、この写真をご覧になって、何の写真なのかが分かる方なら、「正しい国際結婚」をした方です。

そ れでは、写真の解説を。フィリピンの伝統的なコミュニティでは、クリスマスシーズンになると、12/16から12/24まで、毎朝、朝の4時からカトリッ ク教会で行われるミサに参加します。私は、クリスチャンではありませんが、フィリピン人の習俗や伝統文化に寄り添ってみるために、クリスマスのミサに参加 してみました。

そして、写真は、ミサの後に、近くのシチョオ(sitio バランガイの下部組織)の信者たちが、クリスマスキャロルのプレゼンテーションを行なっている光景です。フィリピンの伝統的な共同体では、シチョオ毎に チャペル(礼拝堂)があって、全ての信者である住民は、自分が居住しているシチョオにあるチャペルに所属しています。

そして、伝統的な フィリピン共同体のお祭りであるフィエスタは、このチャペル毎に開かれる祭事なのです。このフィエスタこそ、フィリピン共同体の民族としての一体性を表現 し体感する民族のお祭りなのです。フィエスタに参加しなくてはフィリピンを理解出来ないと言っても言い過ぎではありません。

クリスマス シーズンになると、連日、子供たちや地域団体が、一日中順番に入れ替わり立ち替わり、自宅の玄関にやって来て、いきなり賑やかに楽器の演奏とクリスマスソ ングが始まりますが、これもキャロリングと言ってローカルな季節風物詩ではありますが、何分寄付金を上げないと治まりませんので、物入りな季節になって憂 鬱な季節でもあります。

でも、こんな屈折した思いを抱かないのでは、フィリピンに移住しているとは言えないのかも知れません。