FM長野の夕方の番組

ステップ

のメッセージテーマは、図書館の思い出…でした。
僕は思い出してしまったんです!
小学生の時の、淡い図書館の思い出を…
淡い儚い図書館の思い出を…

思い出スタート→→→

僕が小学校の頃に流行っていた本は、漫画系の本です!
毎朝、僕は学校に行くと それらの本を借りに図書館に走りました…
時には階段から転げ落ちても 必死に図書館に走りました!

ある日、珍しく図書館には 漫画の本が誰にも借りられずに、大量に残っているじゃありませんか!!

僕は嬉しくて嬉しくて 鼻息をMAXにしながら、漫画の本に手を伸ばしました!

すると図書館に、僕が大好きだったJちゃんが突然入って来たんです!
僕はJちゃんに聞こえるように独り言を語り始めました。

『なんだなんだ、この漫画は!?こんな物、子供が読むもんだぜ』

と。
そして僕はせっかく手にした漫画の本を 手を震わせながら本棚にリリースしたんです。

そして僕は Jちゃんの近くにあった、文字の小さく難しそうな本…忘れもしません
『ギリシャ神話』
の本を手に取り、Jちゃんに言いました

『まあ、僕は こういう難しい本がお似合いなのさ』

Jちゃんは

『凄~い』

と褒めてくれました。
僕は、潔く逞しく軽やかに ギリシャ神話の本を抱きしめながら、図書館をあとにしました・・・



そして 翌日、
僕は1ページも…1行も…読まなかった…いや、読めなかった『ギリシャ神話』の本を 図書館に返しに行きました。

すると、またまた図書館でJちゃんに遭遇!
Jちゃんは僕を見ると直ぐに聴いてきました

『ダンプ君、その本…どうだった?面白かった?』

と。
僕は読んでもいないのに 自慢気に言いました

『最高の本だったよ♪』

更にJちゃんは心拍数と血糖値を上げながら聴いてきました

『ギリシャ神話の、どこら辺が最高だったの?』

僕は強気で応えてあげました

『ギリシャ神話…ギリシャはねえ~…ギリシャはねえ~…ヨーロッパにあるから面白いんだよ』

と…。
意味不明な応えに Jちゃんは僕の前から突然 煙のように消えていきました…


僕は、ギリシャ神話の本も読めなかったけど、Jちゃんの心も読めなかったし、空気も読めなかったんです!



悲しい思い出です…

これが…僕の…淡い…

『図書館神話』

なのかもしれませんね…


黙祷!!!
(-人-)