【11196m】あれから29年…阪神電車8000系プロトタイプ車 | “不定期列車”は本日も気ままに運行中!

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by たいしょ~

今回はちょっと蛇行して昨年の撮り鉄日記より…

きょう1月17日は「阪神・淡路大震災」が起きた日。あれから29年…長いようであっという間にも感じることもあったような気もします。

きょうアップするのは阪神電車の8000系プロトタイプ車です。29年前の大惨事では阪神電車の車両も全体の3分の1が被災、廃車されてしまいましたが、このプロトタイプ車は神戸方の3両だけが被災はしたものの辛うじて廃車はされずに生き残ったという、ある意味で震災の爪痕をもっとも色濃く残している車両ともいえます。

 

芦屋駅にて客扱い中の 特急梅田行き8000系


8000系は輸送力増強と21世紀の阪神電車のフラッグシップ車という思想のもとに設計・製造されました。

 


芦屋駅に進入する8000系 特急須磨浦公園行き


一番最初に製造されたプロトタイプ車は製造当時の急行系車両の主力であった7801形を模範とした設計で6両編成×1本が新製されました。大阪方先頭車も含めた6両全車がこのスタイルでしたが、震災当日に滞泊していた石屋川車庫で大阪方3両は脱線・転覆してしまいました。救出された時は壊滅的な状態で…元の姿に戻すのは極めて困難ということで、車体はスクラップされてしまいました…😢。機器類は活かせるものだけ取り出して、それを8211号以降と同じスタイルで新製された車体に取り付け復旧させました。3枚目の「8523号」とその後ろに連結された中間車2両がそれです。

 


車体は新製、機器類はプロトタイプ車から取り出して付けた「8523号車」

仲間を失ったのは悲しいけれど、代替製造された仲間とペアを組んでプロトタイプ車はきょうも阪神なんば線・武庫川線を除く全線で元気に走り続けています。