~ストレートネックになる原因~

 

前にも述べましたように頸椎は身体の前方に向かって半径約17㎝程度にカーブしているのが正常です。このカーブが消失してしまい真っ直ぐな状態になったものをストレートネックと呼びます。

私たちの背骨はカーブしている事によって身体から伝わる衝撃や圧力を椎間板がクッションとなり放射線状に逃がしています、カーブが無くなると椎間板や骨に直接圧力が掛かり過ぎて変形させてしまいます、これが椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に発展していきます。

神経的な障害では神経痛、痺れ、筋力低下、血行障害、自律神経失調症などに発展してしまいます。

なぜ正常な状態から逸脱してストレートになってしまうのでしょうか?

原因を知っておかなければ予防する事も治す事も出来ませんよね。

 

では原因から探ってみましょう。

先ずは第一の原因からですが、近年の生活環境により前かがみの時間が長くなりすぎて頭部を支える筋力の限界を超えてしまい「第一頸椎が前方にズレる」という事。重心が前になるので頭部が前に出てしまい次第にカーブが失われる事になる。

 

第二の原因は、首、肩の周囲筋肉のコリから起こるストレートネック。

 

皆さんが訴える肩コリ、首コリといった症状は、簡単に言えば”体を動かさずにいることによって起こる筋肉の疲労なのです。

 

一般的に筋肉疲労というのは、運動をすることで起こるものと思われがちですが、動かない姿勢をずっと続けていることによっても、特定の筋肉が疲労します。

 

なかでも、肩コリや首コリを招くのは、長時間座りっぱなしの姿勢を続けているとき、何時間もパソコンに向き合っていたり、休憩なしに車の運転をし続けたりしている場合です。

 

そういうとき、肩や首の筋肉はずっと収縮したまま緊張し続けています。その緊張状態の持続が筋肉疲労を招き、”コリ”を起こす原因になるのです。

 

肩や首の筋肉が緊張して疲労すると、筋肉の中を走る血管が圧迫され、その部分の血行が妨げられます。そして、血行が悪くなると、当然、その部分への酸素や栄養の供給が不十分になってきます。

 

本来、筋肉は酸素を使ってブドウ糖を燃焼させて、必要なエネルギーをつくり出しています。ところが、血行が悪く、酸素が十分に行き渡っていないと、ブドウ糖が不完全燃焼を起こした時に乳酸などの老廃物質に変わってしまいます。

 

この老廃物質が筋肉や神経を刺激して”コリ”や”痛み”として知覚されます。

さらに、そのままじっと動かさずにいると、血行はますます滞り、筋肉内に老廃物質がどんどん貯まっていってしまいます。血流が促されるのは、周囲の筋肉が収縮・弛緩を繰り返すときですから、その筋肉運動がない限り、”コリ”は次々に発生していくばかりです。

 

それに、”コリ”や”痛み”の情報が脳に達すると、その情報がフィードバックされて、患部の筋肉や血管の緊張をいっそう高めてしまいます。

 

すると、それによって、また多くの老廃物質が生産され、”コリ”がひどくなっていってしまうのです。

 

つまり、肩や首のコリや痛みを放っておくと、いずれ、”コリ”が”コリ”を呼ぶという悪循環サイクルが出来上がってしまうことになります。

 

そして、その悪循環が日々重ねられていくうちに、肩や首の筋肉がガチガチに固まり収縮して各々の椎骨を引っ張ってしまいます。

気付かない内に「ストレートネックの出来上がり」になっています。

 

関連する筋肉

背骨に着いている筋肉の余計な緊張、特に第1~第4頚椎横突起から始まって肩甲骨上角とこれに続く肩甲骨内側縁に付着する肩甲挙筋が緊張して第1から第4頸椎を引っ張るとカーブが失われる事になり正常な位置関係が崩れてストレートになってしまうのです。

眼精疲労から影響を受けて収縮してしまう筋肉に大後頭直筋という筋肉が有ります、この筋肉が収縮して第二頸椎の棘突起を引き上げると頸椎全体のカーブが失われることになります。

胸鎖乳突筋斜角筋群の過緊張もストレートネックの原因となります。

 

 

頭を支える首の筋肉が疲労すると

 

ところで、みなさんは自分の「頭」がどれくらいの重さなのか、ご存じですか?

正解は約6キログラムほどです。2リットル入りのペットボトルなら、約3本分に相当します。これは、買い物カゴや袋に入れて手に持っても、かなりズシッとくる重さですよね。

このズシッとくる重いかたまりを「首」はいつも支えているわけです。

 

しかし、いつも直立姿勢で首の上にのってくれていればいいのですが、そうとは限りません。

前かがみやうつむきの姿勢をとったとき、首の後ろ側の筋肉にかかる荷重負担は、直立姿勢をとっているときに比べ、なんと約3倍になると言われています。

そこで、みなさん、胸に手を当てて考えてみて下さい。

前屈みやうつむき姿勢をとっている時間が、いかに多いかという事を。

いかがでしょう。

現代は、1日中パソコンの前に座って仕事をしているような人も決して珍しくはありませんし、仕事を離れても携帯電話やゲームなどの画面に釘付けになっている人がたくさんいらっしゃいます。

要するに、日々の生活において、前かがみやうつむきの姿勢をとっている時間が非常に長くなったお陰で、首の筋肉がコチコチにこり固まってしまっている人がとても増えてきているのです。

6キロもある頭を日々支え続けているうえ、3倍もの負担がかかる姿勢を何時間も続けられたら、首としてもたまったものではないでしょう。

そんな習慣を毎日続けていたら、首の筋肉が悲鳴を上げるのも当たり前です。首コリや肩コリに悩む人が増えるはずです。

 

このように首の筋肉に負担をかける習慣を続けていると、たび重なる筋肉の緊張から次第に頸椎のカーブが失われ、「ストレートネック」と呼ばれる状態に陥りやすくなるのです。

この「ストレートネック」になると、コリや痛みがいっそうひどくなりますし、首・肩周囲の骨や関節にもいろいろな悪影響が出やすくなります。そして、頸椎症に移行しやすくなってしまうのです。

 

それに、首にはたいへん多くの神経や血管が集中しています。首の筋肉や関節の異常などによって、これらの神経や血管が圧迫されると、自律神経の働きが乱れ、さまざまな不定愁訴が起きることが多いのです。その症状は、頭痛、吐き気、耳鳴り、めまい、イライラ、不眠など、実に様々です。ときには、こうした不調が自律神経失調症やうつ病など、こころの病気にまで発展することもあります。

ストレートネックの状態になって気付かないで放置すると1年から2年くらいで骨や椎間板が変形してしまいます、変形すると元には戻せませんので予防する事が重要です、少なくとも半年から1年に1回程度は頸椎の検診を受けるべきです。

 

私たちのHAPではバイタルリアクトセラピーという治療法で神経的な優しい刺激で緊張した筋肉をニュートラルに戻し骨格を正常に整えます。

手でする治療、電気治療、鍼灸治療など様々な治療法が有りますが、どの治療法よりもストレートネックには大変効果的な施術法です、もしかしたらストレートネックかもと心配な方は是非ご相談ください。

 

 

 

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