西新宿 Bar BenFiddich(ベンフィディック)

西新宿 Bar BenFiddich(ベンフィディック)

BenFiddichの店名は店主の鹿山博康から由来【Ben】→【山】【Fiddich】→【鹿】
畑を持つ農家バーテンダーであり『Farm to glass』を提唱
日本在来種の自生する草根木皮をもカクテルに変える新しい可能性を模索
アブサン、薬草酒、古酒がゴロゴロ転がるBar


BenFiddich店主の鹿山です。



2023年の総括。



去年のことだけど
2023年。色々あったけど何が一番嬉しかったか。それは大切に育てていた北マケドニア共和国のジュニパーツリー(セイヨウネズ)の大量の挿し木に成功した事だ。



全部で50〜60株増やしてもらった。



マケドニア共和国のジュニパーツリー(セイヨウネズ)の幼苗。マケドニア産はたぶん日本で持ってるのは僕だけだと思う。日本に出回ってるジュニパーツリー(セイヨウネズ)はイギリス系の株なのだ。


ジュニパーの挿し木に関しては
自分ではどうにもこうにもうまくいかなくて発根率が5%以下。

鹿山が懇意にしている埼玉県比企郡ときがわ町の農家の金子さんに頼んだらやっぱりプロなんだな。50〜60株も挿し木でクローンを作ってくれた。



後ろがジュニパーを増やしてくれた金子さん。




今日の2023年12月29日現在。
2024年度に向けて元気に育つように栄養投下。





実はBenFiddich畑でジュニパーの木を最初に植えたのは10年前。

初期のジュニパーの木(イギリス系)はもうかなり大きいしジュニパーの実も大量に収穫できる。



BenFiddich畑に10年前に植えた10歳のイギリス系のジュニパーツリー(セイヨウネズ) かなり大きい。



こんな感じで収穫(夏の終わり〜秋)


手作業で仕分ける



イギリス系は比較的小粒だ。





そう、イギリス系は比較的小粒なのだ。
香りは悪くないけど小粒だ。

ネットやら文献やらで調べるとジュニパーベリーの最高適格地はヨーロッパのバルカン半島。北マケドニア共和国が特に産地として有名だ。


2021年に北マケドニア共和国へジュニパー探訪した時の写真↑



実際に北マケドニア共和国の東側。ブルガリアとの国境沿いのエリアに行くとボコボコとジュニパーの木が自生をしていた。それだけ育ちやすい土壌と気候と標高なのだろう。


そう、そんなこんなで
10年前はイギリス系の株しか持ってなかったがこの10年間でだいぶBenFiddich畑ではジュニパーツリーの種類と数が増えてきた。

【現状埋まってる株のジュニパーリスト】

たぶんイギリス系株 100株以上
北マケドニア共和国株 65株〜75株
コソボ株 10株
ケニア株 4株
日本のやつ 2株


そう、北マケドニア共和国の株が
65株〜75株になったのだ。

10年前に描いたジュニパーの森計画が

10年間を経て本当に育てたいマケドニアジュニパーの株と出逢いようやくスタートラインに立てた。

ここから2023年〜を起点とし
10年後
つまりは2033年完成予定
【10年ジュニパーの森計画】

をBenFiddich畑でスタートさせる。

本当に自分が育てたいジュニパーの株を見つけたのだ。

10年後の2033年。
鹿山の森(BenFiddich)を楽しみにしててください。

その時自分は50歳。

100歳まで頑張れば
60年後の僕が育てたジュニパーの森を見届ける事ができる。






まだ子供。

2023年もお世話になりました。