Michiruのシューベルト「Lied der Mignon」画像はココから

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葉月ミチルは「2代目ペギー葉山」 5オクターブの美系洋楽ポップ歌手で声楽家。クラシック歌手としても活躍中。 今回は、ドラマティック・ソプラノ葉月ミチルがシューベルトの美しい歌曲をあなたに。

葉月ミチルのシューベルト 「Lied der Mignon」 ミニョンの歌 「ただ憧れを知る人だけが」 op.62-4 D.877 (1826)  

これは、シューベルトにより、J.W.v.Goetheの長編小説「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代(全8巻)」の第4巻11章に付曲された歌曲である。 

シューベルトが1815年にこの小説の第3巻第1章に付曲した 「An Mignon」 「あの国をご存知ですか」 (君を知るや南の国) D.321は、ゲーテに採り上げられず、その後10年間、何回も草稿を重ねて、1826年に この歌曲を含む 「Lied der Mignon」 第1番~第4番 (op.62-1~4/D.877-1~4) (ゲーテ第4巻第11章に付曲) が、かろうじてゲーテの手元に送られたが、返事はなかったという。

この op.62-4 D.877 では、薄幸なミニョンが、叶わぬ憧れへの悲哀と別れを切々と歌う。 同じこの歌詞に付曲した音楽家は他に多数いる。 チャイコフスキー、シューマン、ヴォルフ、メンデルスゾーン他。 

ちなみに、日本でよく知られている 「君を知るや南の国」 は、フランスの A.Thomas (アンブロワーズ・トマ) のオペラ 「Mignon」 ミニヨン(1866) であって、ゲーテの創作に大幅に脚色を加えられて創作された、別物である。

「ただ憧れを知る人だけが」op. 62-4 D877 (1826)
Nur wer die Sehnsucht kennt,
Weiß,was ich leide!
Allein und abgetrennt von aller Freude,
Seh' ich ans Firmament nach jener Seite.

Ach! der mich liebt und kennt,
Ist in der Weite.
Es schwindelt mir,es brennt
Mein Eingeweide.

Nur wer die Sehnsucht kennt,
Weiß,was ich leide!

ただ憧れを知る人だけが
私の苦しみをわかるのだ

ただひとり  
すべての喜びから引き離されて
大空のかなたを
見つめる

ああ!私を愛し  私をわかってくれる人は
はるか彼方の国にいる
眼がくらむ!
腹わたが燃え上がる!

ただ憧れを知る人だけが私の苦しみをわかるのだ
(Michiru訳)