葉月ミチルは「2代目ペギー葉山」 5オクターブの美系洋楽ポップ歌手で声楽家。 クラシック歌手としても活躍中。今回はドラマティック・ソプラノ葉月ミチルのブラームスとシューベルトをどうぞ。

<永遠の愛> Von ewiger Liebe J.ブラームス op.43-1 (1864年作曲・1869年公表) 詩:Wenzig  piano: 岡原慎也 

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<糸を紡ぐグレトヒェン>Gretchen am Spinnrade  F.シューベルト op.2

 

D118 (1814作曲) 詩: J.W.v.Goete(ゲーテ) ファウストより

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ドイツロマン派の作曲者F.シューベルトとJ.ブラームス。どちらもベートーヴェンの崇拝者であり、中でも初期の交響曲においてはベートーヴェンを彷彿させるような正統派の伝統を受け継ぎ、新古典派とも言われています。しかし、声楽曲、特に歌曲となると、両者とも、まさに <spontaneous overflow of imagination > 湧き出る泉の如くの創造力。詩から受けたinspirationを自由闊達に美しい旋律に置き換えていくのです。シューベルト<糸を紡ぐグレトヒェン>1814年作曲は、歌曲王シューベルト(1797-1828)が17歳の時の作品。この作品が、ドイツ歌曲の誕生と後世では言われています。シューベルトは弱冠17歳、このゲーテ第1作から、曲の完璧な構成を完成すると共に、主人公グレトヒェンの心情の巧みな感情表現によって、演奏者の芸術を最高に惹き立たせる歌曲を創り出しているのです。また、シューベルトはグレトヒェンをイメージして女声ソプラノ専用の歌曲としてこの曲を書いていますので、グレトヒェンの感情表現を練り、高声部分の響きを大事に歌いました。

ブラームス<永遠の愛>1864年作曲・1869年公表は、ブラームス(1833-1897)が31歳~39歳の時の作品。R.シューマンが1854年に亡くなり、息子フェリクスがブラームスとそっくりの芸術家肌に成長し、元妻・クララの3女ユーリエ、病弱で美しい娘16歳、と再会した時期です。また1869年のユーリエの結婚を契機にブラームスがウィーンへ旅立つ準備をしていた時期とも言われています。ブラームスにとって、生まれて以来、最も家庭の温かさと親子愛に目覚めた時期でもあります。生涯独身を通したブラームスではありますが、この<永遠の愛>は、クララの3女ユーリエへの結婚の祝い、15歳に成長した息子フェリクスとその母・クララに献呈されました。詳しくは、葉月ミチルフェイスブックページ「ペギー葉山大叔母オールマイティ歌手Michiru」にて記事を連載中ですので、ご覧下さい。 

<永遠の愛>はブラームス独特のオーケストラ伴奏を思わせる線の太い付曲がなされ、民謡調の素朴で美しい情景描写が感動的な作品です。アルト女声歌手用に作曲された歌曲ですので、こちらは低音の響きを大事に歌いました。声域の広いMichiruならではの歌い分けもお聴き下さい。 ピアノ伴奏は岡原慎也教授。

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