【本の概要】
◆本日は未読本でもご紹介した、この一冊!
年代によって、知らない人もいるかもしれません。
私もその1人です(笑) ですが、金哲彦コーチが
「私の理想とするフォームを挙げるのであれば、間違いなく瀬古さんだ。」
というのを聞いて、気になっていました。
今年の箱根駅伝の解説者と聞けば、あるいは声を聞けば、
ご存知の方も多いことでしょう。
本の中身は..読む前のイメージとは違って、
非常にストイックな瀬古さんの一面が見れました!
アマゾンの内容紹介から。
【見どころ】
【感想】
いやぁ、瀬古さんというとマラソンのラストで鮮やかにスパートして抜き去る、
さわやかなイメージを持っていたのですが、ここまでストイックな方だったとは!(笑)
「"瀬古はラストに強い"という印象を与えておけば、次からのレースが戦いやすくなる。
相手はそこまでにペースを乱して自滅することもあるからだ。」
非常にしたたかな面もお持ちですね。 (笑)
本著の中では、驚きの真実が。
それは、瀬古さんと中山竹通さんの仲について。
瀬古さんが、
「私の中で最強のランナーは間違いなく彼だ。」
と断言する、中山さん。
「福岡を棄権した際、中山君は"這ってでも出てこい"と発言したと報道された。しかし、実際中山君はそのようなことは言っていない。"もし僕が瀬古さんの立場ならば、這ってでも出ないと選んでもらえないでしょうね。"と発言したようだ。つまり、自分にはまだそれだけの実績がないことを伝えようとして発した言葉だった。今でも歪曲して理解していらっしゃるようなので、ここで改めて真実を書き残しておきたい。」
瀬古さんのこの言葉が真実であれば、中山さんと瀬古さんの有名な"犬猿の仲説"は、メディアによって誤った伝わり方をしていることになりますね。ウィキペディアの内容も。 実は中山竹通さんとは、僕もご縁"は"ありました。母校の陸上部監督でした!当時は空手部に所属しており、陸上への興味は0。全体朝礼で中山さんが皆の前で紹介された際、失礼ながら、「またいかつい人が来たなぁ。」ぐらいのイメージしか持っていませんでした。今であれば、すぐさまアポをとって、指導を請いに行っていると思います!(笑
ついつい練習をさぼってしまったり、マラソンのラストで心が折れてしまう方には、
一読をおすすめです。瀬古さんの厳しい言葉が活力になります!
【CONTENTS】
●Chapter 1 マラソンで大切なこと
・マラソンの魅力は百人百様
・心を強くするために
・ひとりでは走れない
・マラソンシューズの選び方
・長く走り続けられるペースをみつける
・ランナーズハイにご用心 ほか
●Chapter 2 折れない心の作り方
・怖くて不安だった初マラソン
・自信をもつために練習する
・レースも練習も途中でやめない
・ランナーならやってはいけないこと
・私は太りやすい体質だった
・心が折れそうになったら ほか
●Chapter 3 マラソン道入門
・自分の武器を知る
・コンディションを把握する
・一流ランナーに30kmの壁などない
・マラソンにも心理戦はある
・勝負にこだわってこそのマラソン
・勝つ選手の3つの条件 ほか
●Chapter 4 我がマラソン人生を振り返る
・努力が報われないこともある
・ひとりでも結果を出したかった
・いつまでも朽ちない栄冠を心にもつ
・ソウルオリンピックの代表選考について
・最強のランナーとは?
・疲労が抜けないことから衰えは始まった ほか
●Chapter 5 私が伝えたいこと
・素敵な女性ランナーがマラソンを変える
・高地トレーニングと超長距離走
・アフリカ選手全盛の時代は続くのか?
・アフリカ人留学生を見習う
・箱根駅伝はマラソンをダメにしていない
・日本人にはマラソンしかない ほか
●Epilogue マラソンの不思議な力