こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。



2023年10月22日(日)に栃木県で行われた『宇都宮トレイルラン2023』に初参加をしてきました。別名『宇都宮餃子トレラン』。


レースレポートをお届けします。

 

102大会目、これで24都道府県目のトレイルランニングレースです。


栃木県では過去に一度トレイルランツアー開催したことはあるのですが、レース参加でははじめて。

 

この大会を選んだ理由は「餃子を食べに来た」と言っても過言ではありませんが、コースが鎖場もあって上りも下りも急峻で面白そうだったからです。

●主催者はだれ?

宇都宮村上塾内の宇都宮トレイルラン運営委員会。アウトドアのスポンサー少なく、地域の有志の方々で長年運営されている大会。大会会場も学校行事みたいな雰囲気でいい。

●大会の規模、参加人数は?

募集人数はロング150名、ミドル200名、ショート100名、ビギナー100名。集まったのは、ビギナー95人、ショート136人、ミドル247人、ロングは68人、合計546人。


ショートとミドルは定員を大きく上回る受付、ロングは定員割れ。ロングは同じコースの周回で距離を伸ばしただけなので敬遠されたと思います(僕もそのひとりです)。周回コースは関西人だと好まれたかもしれません。


ランナーの体力低下やトレイルランニングがより初心者層にまで広がったことを示唆するかのようにビギナーやショートも人気が集まっています。

 

通常はショートでも20kmを超える大会がほとんどですが宇都宮トレランはショートで8km、さらに易しい4kmのビギナーの部まであって初心者も参加しやすいと思いました。


長い距離の過酷なレースばかりでなく、こうした大会がもっと増えるとトレイルランニングスポーツはより広がっていくと思います。

●宇都宮駅から車で40分、有料送迎バスもあり

会場は、JR宇都宮駅から車で約40分のところにある「宇都宮市森林公園」。

遠目に見ても険しそうな山容!この山の中にどんなコースが広がっているのかと想像するだけでワクワクします。

奈良県の大峯奥駈道、三重県名張市にある「鎧岳(よろいだけ)」「兜岳(かぶとだけ)」みたい。この険しい岩場の山々をいかにスピーディーに駆け抜けることができるかに興奮を覚えます。

スタートゲートはなし。ゲートの前で写真撮影したいランナーもいるかもしれませんが、立派なゲートには設営の準備もお金もかかることだと思うので、大会運営を無理なく続けていくには僕は簡素なスタートには賛成です。

●レース結果

予測タイムは、「2時間30分を切ることは難しいが、2時間35分から40分のあいだ」。今回も時計で時間は一切確認していません。

 

結果は…

2時間43分29秒
出走者数224人、総合12位(全体の5.4%)
年代別区分 男子1位

公式ホームページ 約20.8km/1,073m
GPSデータ 21.9km/1,332m

 

レース後半で痛恨のミスコース!実際の距離は20.8kmですが片道約500m、往復で約1kmが距離に加算されています。

 

例年の優勝タイムは2時間15分、この日は2時間28分47秒、上位はフルマラソンは2時間40分のランナーで古賀志山がホームコースの人なので、レース中はもっと大差がついていると思っていたのですが、結構いい位置を走っていたようで悔しい順位でした。

急峻でしょう?12kmを過ぎてからの古賀志山(こがしやま)の登りは崖みたいな上り下り。獲得標高はミスコースをしたため1,300mとなっていますが、それでも1,200m以上あった気がします。

●レース展開

最前列でスタート。宇都宮のランナーの皆さん、ロードが速い!(宇都宮以外の人もいるかもしれませんが)坂道を1km4分40秒ぐらいで走っているのに続々と追い抜かれ18位ぐらいに。2〜3時間程度の運動量とは言え、それでもハーフマラソン以上、みんな序盤のペースが速すぎるんですよ。


これはいつものことで想定内。その後トレイルに入り、18位→10位前後にジャンプアップ。


ミドル以下では必携品の規定がないからかリュックはおろか水分ももたない丸腰のランナー、肩からななめがけのボディバッグで走る若者もいました。


僕の10番台順位でも前後には人がいて詰まり気味でしたので、ほとんどの人はもっと大渋滞で前半は山岳縦走の岩尾根歩き、中盤からトレイルランニングを楽しむイメージと思います。
 
普段はレースに出ても前後に誰も人がおらず一人で走っていることが多いのですが、この日は常にランナーがいて走っていて楽しかった(それだけ参加ランナーのレベルが高いということ)。

前を行くランナーのおかげでエネルギーコストを節約でき、楽に走れました。
鎖場も一か所ありました。僕は鎖を使わずに降りたが安全で速いので使いませんでした。

古賀志山(こがしやま)への上り下り、特に下りがヤバかった。これまでたくさんのレースに出場してきましたが、宇都宮トレイルの下りは屈指の難コースの一つと思います。

途中、山を下りて舗装道に出たところで左右に道が分かれ、さらにもう一本道がある三差路で誘導員はおらず、テープや道路に矢印もなく、右往左往。

ナビを確認しているあいだに後続から経験のあるランナーが道を教えてくれて正しい方向に進めました。ここで2、3分のタイムロス。同じ場所でほかにも右往左往したランナーがいたと予想します。なぜ三叉路に人がいなかったのか?

走っているとある男性ランナーと並走になり、

「トレイルランニングの大会ははじめてですか?」
と声をかけられました。

「いえ…いくつか出ています。」

ははは…この男性はまさか僕が海外28か国、百戦しているとは思いもしないだろう。
古賀志山(こがしやま)にはたくさんの洞窟やほこらがあります。この洞窟もややコースを外れ、寄り道をしないと観光できません。
 
このあとがれがれの石ころのある道を上り詰めていく途中で痛恨のミスコース!登りでミスコースをしたのははじめて。迷路のように枝道のたくさんあるコースで、YouTubeで動画を見ていたときから「これは間違えそうだな…」と思い、レース中もナビを見ながら注意深く進んでいたのですが…


それでも間違えました。(僕のほかにも同様にミスコースをしたランナーが何人かいました)時計にナビを入れていたからすぐにもとのコースに復帰できましたが、最近のレースはランニングウォッチにGPXデータは必須と思いました。
 
この日のタイムロスは計10分以内ですが20kmのショートレースでの10分は大きい。7、8人に追い抜かれ、挽回しようと前を猛追しますが12位で終わりました。

●完走賞が焼きたての餃子!

これを食べるために頑張りました。20km程度なのでレース後も問題なく食べることができましたが、ゆっくりと食べる時間はなく…


12時13分にフィニッシュををし、そこからお風呂に入り、13時00分のバスで宇都宮駅と戻るはずが、バスが渋滞していてなかなか来ません。


予定通りにフィニッシュしたのにー!!


座席指定の特急列車は14時20分、その後東京駅からの新幹線も予約しています。ハラハラしながらバスを待ち、バスが来たのが13時30分、宇都宮駅に着いたのが14時でぎりぎりでした。

 

宇都宮トレランのここがおすすめ

□日帰りができる!東京や宇都宮駅からも近い

□前日、当日の受付はなし

□上り下り急峻なコースで、特に下りは鎖場もあって屈指の難コースで楽しい

□エイドは会場にあって周回ごとに戻ってくるので、沿道の応援がマラソン大会並みに熱い

□完走賞は焼きたての宇都宮餃子で最高!

□フィニッシュ後はお風呂に無料入浴できる

□初心者はビギナー、ショート、ミドルは中級者以上、ロングは上級者向けだよ

 

コースは本当に面白くて、非常にルートどりを求められるコースで、久しぶりに「もう一度参加をしたい」と思ったコースでした。はじめての人や下りが苦手な人には、木の根や石がごろごろなので4、5回ぐらいは転倒の可能性が高いコースかもしれません。アドバイスは手袋は必須です。

 

ここは改善してほしい

□手袋は義務携帯にし、そうすることで怪我人も大きく減るかもしれない

 

悔しい順位でしたが、久々に思いっきり楽しめました!

Never Stop Running.

 

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