こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。


3月2日(日)に奈良県は吉野郡十津川村で行われた『小辺路TRAILJOURNEY2024 in 十津川』に初参加をしてきました。

 

レースレポートの前編をお届けします。

●レース前日

一週間前に参加をした「まつさか香肌峡トレイルラン」に続き、今回も「僕と一緒に旅ランすることを喜んでくれそうな人」と一緒に、チーム奈良のみんなと行ってきました。

 

近鉄線の大和八木駅に10時に集合をし、十津川村へと出発。

 

大会参加のきっかけは、ツアー中に「小辺路TRAILJOURNEY に参加を検討している」と僕が話をしたら隣に座っていたアリエッティさんが、

 

私も参加をしようと思っています。車を出しますよ!十津川村はすばらしい場所なのでぜひ私たちの地元奈良県に来てください!

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と誘われたことから。

 

車の運転から宿の手配までツアー企画をしてくれ、ありがとうございました!

 

今回十津川村に行くことを家族に話したら、

 

 

と、十津川村の祟りじゃあ〜

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いや…それ、八つ墓村だから。

 

 

昭和世代にしかわからないような反応をされました。(本当の話)

 

 

車は途中でインターを降り、十津川村へと向かうはずが、なぜか御所駅に到着。

 

 

私、いったいどこに行きたいんだろう?

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…この車、カーナビはないんですか?

 

私、スマホ派なんで…

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スマホの地図も見ていませんよね。

 

幸先が思いやられ、この旅はいったいどうなるのか?もう一人奈良の案内人を誘って本当によかった。

●十津川村の見どころ。これが日本一の『谷瀬の吊り橋(たにぜのつりばし)』だ!

十津川村の名物アトラクション、はじめての『谷瀬の吊り橋(たにぜのつりばし)』。車の運転中に見落としそうな場所にあって、奈良県の人でも存在を知らない人がいるそう。

生活用のつり橋としては日本一で、高さ54メートル、長さは297メートルあります。

「怖いから」と急ぎ足で渡れる短い距離ではありません。やっとの思いで渡り切っても橋を往復することになります。

足元はこころもとない板でキシキシと音がし、人や風の影響でつり橋が左右に揺れる。僕は高所は平気ですが、橋の中央まで来ると台風レベルの暴風。横の落下防止網は中央に行くにつれ、だんだんと低くなっていく…

 

大阪の交野市にある「星のブランコ」ぐらいを想像してましたが、段違いのスリリングさでした。

 

 

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さむっ!!!!

 

 

現在の気温は4℃、風の影響を加味するとつり橋の上は体感気温はマイナス5℃以上。「安藤さん、橋の上は寒いですよ」とアドバイスを受けましたが、ダウンも羽織らず手袋もせず、寒さが大好きな僕でもなかなかの極寒でしたね。

 

みんなみるみるうちに体温は奪われ、ここでからだが一気に冷えました。

 

しかし、無風の中渡ってもスリリングは半減で面白くありませんので、みんな「いい経験になったね」と大変喜んでいました。そんな状況下ですが、ひっきりなしに観光客が渡っていました。

 

駐車料金は800円とお高めですが、これは大満足の観光アトラクションと思いました。地元の人はつり橋の上を子どもを乗せてオートバイで平然と渡るそうですが、ちょっと考えられません。

十津川村の真ん中にある、道の駅『十津川郷(とつかわごう)』でカーボローディング蕎麦ランチ。蕎麦はやわらかめで、出汁が美味かった!ご飯を大盛りにしたら卵が2個ついてきてお得でした。

 

土産物も充実していて、ここでしか買えない「温泉蒸しの黒糖蒸しパン」と「十津川お刺身こんにゃく」を購入。

5時間じっくり煮込んだ「串こんにゃく」もいただきました。こんにゃくに無数に入った切れ込みがポイントか、汁がしたたるほどジューシーで美味い。「おなか一杯」と言いながらも、僕が買うとみんなも買いました。

よもぎ餅。よもぎよ香りがたっぷりする。お店の店員さんがホカのシューズを履いていたので「ひょっとしてランナーですか?」と声をかけたら、「明日の大会ではボランティアをします。峠で待ってますね!」と。こんな出会いがあるんですね。

 

マンサンダルで42.195kmも走るツワモノ女子でした。

●世界遺産「熊野古道小辺路」が民家の庭先を通る、果無集落を訪問
世界遺産にも指定されている「熊野古道小辺路」は、高野山から熊野をつなぐ、険しい山中を通る参指道。その参指道の道中にある果無集落をハイキング散策してきました。「果て無し」という名前がいい!
 
前日に大会の「果無集落散策ガイド付き無料ツアー」がありましたが、当日受付で徒歩で行くのか車で行くのかは明記されていませんでした。
 
徒歩で行くのであればなかなか歩きごたえのある道で、ふもとの「十津川温泉 ホテル昴」からは果無集落までは徒歩約3.7km(約40分)、獲得標高246メートルあります。
 
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ガイドツアーは魅力的ですが、絶対徒歩に違いない。レース前にそんなに長時間歩いたら脚が疲れます。

 

帰り際、車窓からツアー参加グループが急道を歩いて登ってくるのを目にし、われわれは車で行って正解だったと思いました。

想像以上に素晴らしい場所だった!果無山脈を見渡せる絶景。数軒の民家の庭先を熊野古道が通り、山々の中に広がる田んぼや畑の原風景が現れます。

まさに「天空の里」。ここに人が住んでいるのですから驚きです。

明日の大会の案内標識を発見。果無集落までは長いつづら折れの激坂が続くのですが、それがキッズの部のコース。キッズにかなりのハードコース…

ん?いい香りがすると思ったら、沈丁花(ジンチョウゲ、またはチンチョウゲ)。クチナシ、キンモクセイとともに、三大芳香木の一つ。

 

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トレイルを走りながら花の香りも感じ、いい当てることができるようになったらベテランですね。

 

幾多の旅人、登山者が歩いてきた歴史ある道に思いをはせる。

 

世界遺産の天然水「果無(はてなし)の水」。民家の人が旅人用に水を提供してくれています。縦走路は給水できるポイントは非常に少ないので、貴重な水場で有難い。

丸々と太った巨大鯉。鯉の顔が人の顔のようにも見えました…テレビで取り上げられることもある有名な鯉だそうです。

アリエッティさんのすすめで、十津川村名物の人力ロープウェイ「野猿(やえん) 」を体験することに。村民の人は吊り下げられた「やかた」に乗り、自力で綱をたぐり寄せて向こう岸へと進んだのだとか。

 

足元がすぐ川のスリリングなものもあるようですが、こちらは草むらで高度感、恐怖感は薄めです。

 

僕が体験してもよかったのですが、アリエッティさんが昔経験があって「簡単ですよ」と話したので、

 

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まずはお手本を見せてください!

 

戻って来れない!最初は勢いよくスタートしたものの真ん中付近で往生し、進むことも戻ることもできず。一緒にいたYさんが手助けをして、どうにか戻って来れました。綱引きは重いのほか重労働で、2人とも背中や両腕を酷使したようでした。

 

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やらなくてよかったあ!テストありがとう。

 

その後は宿にチェックイン。僕らが予約したときは宿泊客は一組だけで当日も4組程度、例年は満室なこともあるそうですが、今年はロングコースが開催されなかったからか宿泊客も少ないらしい。

夕食は味噌ボタン鍋(写真は4人前)。柿の葉寿司に、写真右手は「シカ肉のフライ」。

肉は変色してなく鮮やかで鮮度高く、くさみもありませんでした。

当初アリエッティさんから送られてきた夕食の写真はこれでした。

 

 

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うそでしょ?!レース前日に食べる夕食としてはカロリーが低すぎ、量も少なすぎませんか。

 

川魚と山菜の田舎料理、十津川村ではこれが普通ですよ。

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と言います。

 

一瞬信じそうになりましたが、

 

 

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これでは勝てるレースも勝てません。追加料金は支払いますので、料理をアップグレードできるかどうか聞いてください!

 

念のため宿に確認したところ、夕飯はボタン鍋が標準でこれは朝食の写真でした…

 
旅は続く。次回はレース編をお届け!

Never Stop Running.

 

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