こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
マラソン大会で競技志向性の高いランナーのあいだでカーボン搭載ランニングシューズが人気ですが、ついにトレランもカーボン搭載シューズの時代に突入しました。
今日ご紹介するのは、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)の『サミットベクティブプロ(SUMMIT VECTIV PRO)』。
サミットシリーズは、ザ・ノース・フェイスの製品の中でも価格はワンランク上、最高峰のラインです。僕の記憶ではカーボン搭載トレイルランニングシューズを発売したのは、ザ・ノース・フェイスがはじめての試みだったと思います。
プロトレイルランナー鏑木毅さんおすすめで、今年のUTMF100マイルレースではザ・ノース・フェイス契約アスリートのほとんどがこのシューズを履いて走ります。
SUMMIT VECTIV PROがおすすめの人
カラーはトレイルを走るのにホワイトと、すぐ汚れることが目に見えていたので購入を躊躇していました。
重さは、28.5cmで294g。カーボン搭載ランニングシューズは200gを切るシューズもほとんど多い中、一般的なトレイルランニングシューズと比べても標準的な重さです。同系列のカーボン搭載シューズのNew Balanceの「FuelCell SuperComp Trail v1」が268gですから比較しても重い。
カーボンの反発性の前に、シューズが重いとそれだけ走るのには足かせにはなりますが、しかし、走っていて300g近くあるとは感じません。
立っているだけでコロンと倒れ走り出しそうな感覚があって、このシューズは歩くために作られていません。よって、歩くことが多くなるテクニカルなコースや、レースの時間の大部分を歩くレベルの人には向いていません。
軽量で弾むような感触が確かにあって、従来のトレイルランニングシューズにはなかった感覚で、走りやすい区間、舗装道や林道が自然と速く走れてしまいます。
靴紐(シューレース)はナイキのヴェイパーフライやアルファフライと似て、結ぶと凹凸で紐がひっかかりほどけにくい。
網の目のような構造のエンジニアードメッシュ。通気性はよく、アッパーの耐久性は高そうです。雨の中に走ると泥が網の目に付着しやすいのは難点で、冬場に履くのは寒く向かないかもしれません。
ラグは浅く、ちょっと走るとすぐ摩耗します。まだまだこれから履きますが、使用は3、4レースまで、耐久性は300kmまでぐらい?練習で使うにはもったいないシューズです。
先日の鬼が城ピークストレイルの50kmでもテストしましたが、走行中に一度も靴紐がゆるむことはありませんでした。
走った感じは、ナイキの初代ヴェイパーフライ4%のような接地の柔らかさで、ある一定以上の速度で走ると、エネルギーコスト少なく楽により速く走ることができると感じるのも似てます。
ミッドソールの形状はつま先にかけてがわずかに広く、反発性のあるクッション性の柔らかなシューズでありながら思いのほか安定感が高く、この点が一番気に入りました。
ここが良い!
適度な反発(接地感はナイキの初代ヴェイパーフライ4%と似ている)
安定性の高さ
固くもなく柔らかくもない適度なクッション性
50km以上、100kmを超えるレースに最適
林道や舗装道の区間の多いコースに最適
ヒールフットストライクよりミッドフットストライクのランナーに最適
ここが残念
長距離を走るために設計されているため、つま先はゆとりがあって、人によって足に合う、合わないが発生する場合がある。(インターネットで購入はおすすめできず、必ず店頭でフィットさせてから購入をおすすめしたい)
耐久性
非常に高価(定価31,900円)
価格とサイズ感以外では欠点があまり見当たらない、長所の目立つ高性能トレイルランニングシューズです。企業努力により2万5千円以内程度に抑えてくれたら最高なのにと思います。
これは着用することでちょっとレースで差がつくシューズです。
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プロにランニングフォームを見てほしい