みなさん、こんにちは。
川崎市高津区 『あきピアノ教室』です


先日のレッスン
とってもうれしい事がありました!


去年秋から当教室に通って下さっている
Aちゃん(年長)

キリっとした瞳に力がある女の子です。

『 目は心の鏡 』

と言いますよね。

その目が語るように、とても負けず嫌いな
「しっかりやらなくちゃ」という気持ちが
人一倍強い女の子。

でも、その意識の高さが自分を苦しめ

新しい音符を覚える時
新しいリズムが出てきた時
新しい楽譜になった時

すぐにわからない自分が許せなかったり
覚えなきゃ!というプレッシャーからか
レッスン中に流した涙は
一回ではありませんでした。

ピアノの導入時期は
本当に覚える事がたくさんなんです。

それを、どう教えていくか?

がとてもとても重要。

講師の側の指導力が試される
重要な時期です。


生徒さんの個性にあわせ
無理がかからない程度に

ここぞというタイミングを見計らって
1つずつ新しい事を教えていく。

とても頭を使います。

きっと

新しい曲の度に
ピアノを講師が弾いて
それを生徒さんは真似して(耳コピ)して弾いて
どんどん○をもらって進んでいくレッスン

そんなレッスンなら
子供はとっても楽しい!

親御さんも
「わぁ、どんどん曲が進んで
上手くなってる!」なんて感じる!

何しろ講師が楽!

でも、そんなレッスンを続けていたら
自分で楽譜を読んで弾くという力は
つきません。

導入時期は楽しくても、少し曲が難しくなり
耳コピが出来る範囲を越してしまった途端
楽譜が読めず、リズムがわからず
自分で楽譜を読んで弾く事が億劫になり

「あぁ、難しくなったからや~めた!」
になりかねません。

日本は世界一ピアノが大好きな国。
各家庭でのピアノ所有率は世界一で
なんと!!4世帯に1台はピアノが
あるというデータがあります。

それもその数、電子ピアノは含んで
いないのです!
現在の住宅事情で主流となりつつある
電子ピアノを含めたら
どんな数になることでしょう!

その事からもわかるように
いかにピアノをやった事がある方が
多いか!

しかし、実際大人になっても弾けるかたは
ほんの一握り、、、という悲しい現実


「ピアノはやった事あるけど
バイエルでやめちゃって」

「右は弾けるけど、左はね。
あのヘ音記号?? わからないのよね」

「あんなに小さい頃やったのに
今は全然弾けないの」

となる方が実に多い。

それは読譜力がまだ身についていないうちに
やめてしまったせいが大きいと考えています。

プロレベルは置いておいて
指は辞めてから長いブランクがあっても
ある程度トレーニングしなおせば
また動き出します。

しかし、読譜力が身についていなければ
弾きたい曲があっても読譜が億劫で
また弾こうとは気軽に思えないのです。


そこで、私が大切にしている事。

それは「 急がば回れ 」の指導2つ 

導入時期、じっくり以下をやっていくので
他教室より教本の進みが遅いかもしれません。



でも、私の目指すところは
大人になっても弾き続けられる

『失わない基礎力』を

身につけて頂く事。

将来、ピアノを友達のように近くに置いて
悲しい時、嬉しい時、辛い時
自分でその時に弾きたい曲を弾いて
自分で自分をピアノで癒せる事が出来てこそ
お金をかけて習う意味があると思うのです。

その2つとは

❶ソルフェージュを重視


音階の理解   ドレミファソ~ド 音の並びを
                     上下どちらからでも、途中からでも  
                      読めるようにトレーニング

聴音              毎回必ずドレミで歌ったり
                      ピアノの音あてをしたりして
                      音と音名が結びつくよう
                      耳のトレーニング

                          ⇩
鍵盤位置       ドはどこ?などピアノだけではなく
                     ■布鍵盤とフェルト音符で位置確認
                     ■紙鍵盤に音名シール貼り

                     をして覚える。

                          ⇩
  読譜          まず1本の線上で音符を勉強して
                    から5線譜上の音符の理解へとつなげ            
                    る丁寧な読譜アプローチ

ピアノ         無言で弾く事はしません。 
                    指番号を言いながら
                    リズムを言いながら
                     ドレミで歌いながら
                     歌詞で歌いながら
                    先生と連弾しながら
            

その他
動物の鳴き声を使って子供に無理なく
リズムを覚えて頂き毎回リズム打ちをして
リズムの理解、リズム感の養成をしています。
                    
➋生徒さんのペースにあわせたレッスン

   「 自発性の芽生えを待つという事」

ピアノを弾く際、指には1~5の数字がついています。これは世界共通。

実は導入時期の曲は指番号がわかっていれば
弾けてしまう曲ばかり。

そこで当教室ではレッスン開始からまずは
指番号を手掛かりに曲を進めていきます。

1.1.2.3 なんて言いながらドレミが読めなくても
どんどん指番号を動かし、同時に歌ったり
しながらいっぺんに2つの事をやることに
慣れていきます。

これは脳にとってすごくいい事。

それと並行してソルフェージュでドレミを
勉強していきますが

曲を弾く手掛かりを、指番号からドレミに
変えて、ドレミを読みながら弾く時期は
その子の
「ドレミ言いながら弾いてみたい」
という自発性が芽生えてからになります。


早くて2回目のレッスン
ゆっくりで10何回目のレッスン と
だいぶ幅があります。

がこういう風に

導入時期を急がず大切に、そのお子さんの
ペースにあわせ、じっくり基礎固めを
していくレッスンを大切にしています。


こんなレッスンを数ヶ月していたら
Aちゃんに変化が!

「先生!私 わかる!」

「この曲も、この曲も、この曲も弾けるよ」

と宿題じゃないところまでやって
きてくれました。

それは新しい事に挑戦するのが
人一倍大変なAちゃんにはすごい事!

その楽しそうにピアノを弾くAちゃんの
姿を見てると、嬉しくて嬉しくて
今度は私がウルウルしてしまいました。


でもAちゃん
まだまだ、新しい事を伝えると
泣いてしまいますが
先日のレッスンでは驚いた!

泣いてから気持ちをお越し直すまでの
時間が大幅に短くなった!

目にはまだ涙かにじんでいますが
「やるぞ!」っとキリっとした目で
ピアノに向かう姿は本当に頼もしく
成長をひしひしと感じた
いいレッスンでした。

横で見ていたママと私で感動

きっとAちゃんはこの人一倍の感受性と
がんばりで、将来好きな事を見つけた時は
素晴らしい力を発揮する事でしょう。

楽しみです。

ピアノ講師とは
ピアノを教える以外に
こういった子供の成長を日々感じる事が
出来る素晴らしい仕事です。

改めて生徒さんたちに感謝。

ってウルウルしてる場合じゃない!
責任重大!精進しなければ!


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