時は8月22日も12時になろうかという頃…

「カタツムリ、看護師さん呼んで…」

「分かった!」


即座にナースコールを押す僕。
ほんの数分の待ち時間が永く感じられました。

「どうしました?」

「私、もうダメです…」


弱々しく訴える妻。

「うん、今、先生に伝えたところ。もうちょっとだけ待ってね」


ほどなくして、診察室へと呼ばれました。
何とか車椅子へ移り、診察室へ向かいます。
その間も妻を腹痛が襲います。

「レントゲン検査と、診察してみるから」

と、医師の言葉。
今の妻にはレントゲンを撮るための移動ですら大仕事でしたが、何とか終え…
次は診察です。
僕は独りで待合室で待ちます。

数分後、妻の診察が終わり、僕が診察室へと呼ばれました。

「早く薬を入れてあげて!痛みが治まったら話をするからね」

看護師さんが点滴ボトルに薬を入れると、すぐに効果は表れました。
先ほどまでの激しい呼吸は治まっていきました。

「ふ~ぅ…」

「…」

「手術が必要かな…」




続く…

P.S. すいません。もうちょっとだけ続きます。次で最終回になりそうです。