なるべく短歌に説明はつけたくないです。
好きなように受け取ってください。

お題は「不倫」で何首か書きました。





拒絶され、初めて楽になった遅すぎた夕立

許されぬ恋と知っていながらも、こんなにも惹かれあう不思議

この部屋でこの寝具でかのように私を抱いた彼を忘れじ

youtube開けば彼の人が流した曲がスコールの様

スコールのようにあの日の記憶だけリフレインする日差しはすでに夏

離れれば離れるほどに離れない 彼の温度や彼の抱き方

春には戻れなくて夏には少し遠すぎる、恋とも呼べぬただの性交

見つめれば見つめ返す彼の人がそっと視線を外したジンバック

友達というには知りすぎていて、恋人というには程遠い距離

鎌倉のあじさいがみたい、そんなちっぽけな夢も叶えられない

あじさいが通り雨に濡らされて「きれいだね」って何も知らぬ君

君なりの優しさがいつも私をズタズタに打ち砕く

もう二度と会わない方がいいんじゃないかって思い始める初夏の昼

ガラスでも落とせば割れるし踏めば粉々になります

真実の愛とか本当どうでもよくて、君しか僕を救えないのに