ものすごく懐かしいFZR。今では250の四発なんか
ないし、約二万回転回る250なんかさらに無い。
作業内容はエンジン不調、ブレーキ引きずり。内容的には、この時代のバイクじゃ良くある話し。

で、結果は。。。圧縮は2キロ、キャブレターはガスが腐ってボロボロ、クーラントは入ってないし、オイルは四リットルの大サービス状態。
これ乗って来てたよな??よく乗れたってか、何故エンジンが動いたんだ???

エンジンに関してはバルブからの圧縮漏れ。盛大に漏れてた。バルブを取って見ましょ。
と、行きたいが、既存のツールが入る訳がない。


モンキーのバルブより小さい。仕方ないので、工具を製作から始まる。4バルブなので合計16バルブ。老眼が始まったオッサンにはかなりキツイ作業だ。





何はともあれ、クリーニング。バルブの焼けも、各気筒のカーボン量もマチマチ。その後にバルブ擦り合わせ。
タコ棒もバルブが小さ過ぎて既存工具は使えないので、製作する。


どーよ!オッサンだってまだまだ出来るんだい!
排気のバルブシートはカットが必要だったが、あとは擦り合わせでオッケー。
シム調整が心配だったが、各気筒間でやり取りして新規で購入は必要なかったが、疲れたー。ラジコンのエンジン並みに細かいぜ。

ピストンリングも交換したいが、予算の都合上断念。シリンダー壁に傷が無い事を確認して、そのまま使用する。
エンジンパーツに関しては、純正パーツが結構廃番になっていた。ベースガスケットやオイルパンガスケットも無い。
エンジンを組みテストすると、圧縮は8キロ以上に上がり、始動性は良くなる。
ボロボロのマニホールドも交換、EXUP も調整。キャブレターもクリーニング、修理で!イエーイとなるはずだったが。。。
上を回し、スロットルを戻すとエンジンが止まる。症状はガス欠に似ている。
で、調べるとガスタンク内の錆で、コック、ホース、ポンプ、フィルターが詰まってしまい、出るガスはスズメのションベン程度。
これまた予算の都合でタンク内は手は出せないので、リザーブを使用しないようにして、クリーニングして、フィルターは中古のましな方に交換。これで、馬並みとはいかないが、俺位には復活。


次は前後ブレーキ(ホースは除く)のオーバーホール。ピストンも交換する。
しかし、フロントの様子がおかしい。左のキャリパーにフルードが行っていない??どうやら、中継からキャリパーまでのホースが詰まっているみたい。
気合いで詰まりをとる。て、事はかなりの時間シングルキャリパー状態だったのでは?

数々のトラブルを乗り越えてテスト走行。
メチャクチャ気持ち良いぜ!一万回転からアクセル開けて16000まで開けるとビューンと加速する。足周りもオーバーホールすれば更に良くなる。
面白いバイクだ。今のガキどもが知らない性能。

このブログではよく書くが、お金持ち時代のバイクはやはりスゴイ。これでもCBR四発には勝てなかった。
我が同年の中年よ、コンピューターに支配された物より、当時のレーサーレプリカに乗りなさい。絶対面白いから。ま、レストアは必要だが。バイクも体も。